\ 性的に不審な行動(オナニ一)

 乳児期に外陰部をいじるのは問題としなくてよい.幼児以上では屡々母親が非常に気にするものであり,また足を交叉させ体を硬直させるような場合にけいれんと間違えられることもある.強く叱ったり,神経質に注意をくりかえすとかえって興味をもったりかくれて行ったりするようになるので,何気なく注意を他にそらせるように指導するのが大切である.背景に精神,心理的問題,すなわち不公平,愛情不足,劣等感,嫉妬などのかくれていることもあるので,家庭環境についても配慮し,誘因が見出されれば除去するよう指導する.また陰部の炎症,蟯虫症,便秘などの疾患や,小さすぎる下着などが誘因となることもある. 年長児では眠くなってから就寝させる. 目覚めたらすぐ起床させる.戸外運動をすすめ健康な睡眠を導く,本人の無用な罪悪感や恐怖感を除いてゃるなどの指導が必要となる.適当な他の刺激を与え,子供の関心を自分自身の体のことから他の物にむけることも大切である。