U 陰嚢水腫

 鼠径ヘルニアとの鑑別は当然重要であり,また両者の合併している例は(I)に準じて手術を進めることになるが,単純な陰嚢水腫は通常1歳までに自然治癒するので放置する.穿刺は感染のおそれがあり,またすぐ分泌液がたまるので,水腫がきわめて大きい症例以外は実施しない.