No84・・・水イボ

「水イボができたらプー ルは駄目よ一・治るまでは…」 と、井戸端会議で聞かれる お母さん方が意外に沢山あ るのではないかと思います。 そこで、「水イボ」について お話しておきましょう。 「水イボ」は日常の診療 でよく見られる乳幼児の伝 染性皮膚疾患です。その原 因は、伝染性軟属腫ウイル ス(水イボウイルス)の感 染で生じ、集団生活してい る乳幼児によく見られます。 直接、接触感染によって生 じてくるもので、プールの 水からうつるということは 先ず考えられません。潜伏 期問は2∫7週間で、感染 する期問は、「水イボが存在 する期問」といわれており ます。 ふつうの乳幼児に発生し た「水イボ」は、光沢のあ るブツブツで中心部つまり 頂上に凹が面るので、一度 教えてもらわれたら誰でも 分ります。目分の子どもに 「水イボ」があると見つけた ら、小さくても掛かり付け の医院を受診し直ぐにとっ てもらうことをお勧めしま す。 治療は、色々行われてお りますが、内容物の除去で 傷跡残さず治癒します。し かし、痛みを伴うのが欠点 です。この方法より良い方 法は他にありません。一度 に済ませるのではなくて2 〜3週間の間隔で通院して できるだけ除去してもらう のがよろしいでしょう。感 染予防のためには、その都 度できるだけ完全に内容物 をとることが一番大切で す。掛かり付けの医者に相 談してその子どもにあった 対応をとられたら良いでし ょう。しかし、「水イボ」 がひどいときは、できたら 皮膚科専門医(皮膚科だけ の看板の医師)に相談して 下さい。