No111・・・ツ反・BCG

初回BCGを生後3ヶ月 から出来るだけ早くに受け ましょう!

・ 未だに跡を絶たない 大阪の小児結核

結核は結核菌が感染して おこる伝染病ですが、大阪 は1996年、5751人 もの新たな結核患者さんの 発生があり、悲しいかな全 国一結核事情が悪い都道府 県です。大人の結核患者さ んから感染を受けて子ども の結核も跡を絶ちません。 とりわけ、子どもの結核は 大人と違って、髄膜炎(注) や粟粒結核(注)など重症 化しやすく、ときには命を 失うこともあります。そし て、この悲惨な小児結核の 患者さんは大阪が全国で最 も多く、子どもの結核事情 もまた大人同様全国-悪い のです。 BCGの予防効果は、最 近行われた再評価で「髄膜 炎や粟粒結核などの重症な 結核には約70∫80%と著 効、肺結核も含めて約50% 有効」と言われ、結核の発 病を防ぎ、髄膜炎や粟粒結 核などの重症化を防止しま す。また、BCGは、世界 で最も実績のあるワクチン で、現在も世界172力国、 アジアで92%の乳幼児が接 種を受けています。さらに、 我が国のBCGは毒力が弱 く、副作用の極めて少ない ワクチンであると評価され ています。 BCGの効果が特に期待 される重症の結核は、多く が0歳、1歳に集中してい るため乳幼児の時期にBC Gを早期に接種することが 重要です。

BCGは生後3ヶ月から 接種出来ます。 結核予防法では、「初回 BCGは、4歳に達するま でに接種」すればよいこと になっていますが、重症化 する乳幼児の結核を防止す るためには出来るだけ早期 の乳児期(生後3ケ月から 受けることが可能)に接種 を受けることが必要です。

(注)髄膜炎、粟粒結核 肺の結核から、結核菌が血 液に入り大量の菌が全身に 拡がると粟粒結核(全身性 の結核)や髄膜炎(脳膜の 結核)がおこります。