No110ゥ・ウイルス細菌一ワクチンのすすめ

1996年は大腸菌0−157という新たな細菌による感染症が話題になりました。更に1998年には東南アジアや台湾に手足口病(これはエンテロウイルス71型によるウイルス病)の流行があり、これによる多くの死メが出て新聞を賑わせております。よく細菌とウイルスは混同されて、エイズの原因ウイルスをエイズ菌などと言われたりしております。そこでウイルスと細菌の特徴について簡単にこ説明したいと思います。この二つの微生物は目には見えないという点では似ておりますが、全く異なる生物です。ウイルスは自分では増殖出来ず、生きた細胞に感染しての増えることが出来ます。ところが細菌は周りに栄養があれば自分で増殖できます。氓ノ細菌には良い抗生物質があり、効果を発揮しております。ウイルスにはヘルペスやエイズのような一部のウイルス病には薬がありますが、c念ながら多くのウイルス病には薬がありません。しかし良いことにウイルスには良いワクチンが多くあります。こ存じのように、今から約200年前に開発された種痘で天然痘はこの世から撲滅されました。現在ではポリオや麻しんをワクチンを用いてこれらの病気を世界より無くすように世界保健機構の努力がなされております。c念ながら、我が国の麻しんや風しんワクチンの接種率は先進国中でも最低で、'98年も麻しんによる死メが出ましたし、風しんによる先天性風しん児の発生も懸念されております。因みにアメリカでは麻しんのワクチンをしていない子どもは入学を許さないところもあり、徹底してワクチン接種が行われた結果、麻しん、風しんの患者は日本などからの輸入例のみが報告されています。ワクチン接種ばこ自分の子どもさんを感染症より守るだけではなく、他人の子どもさんも守ることが出来ることを考えて、是非接種されることをお奨めします。但しワクチン接種はドクターに任せっきりではなく、副反応などの疑問点はどしどしたずねてワクチン接種を行っていただきたいものです。