No109・・・あざ

まれてしばらくはお猿 さんのようだった赤ちゃん も、3か月を過ぎると皮膚 は白く輝き天使のような笑 顔を返してくれます。そし て可愛さが増すにつれ皮膚 のちょっとした変化、俗に 言うあざが気になってきま す。 あざとは、皮膚を形作る 細胞、組織、色素、血管な どが増え過ぎたり足りなか ったりして出来上がった皮 膚の奇形です。 あさには、青あざ、茶あ ざ、疣あざ、白あざ、赤面 ざ、黒あざ等があります。 青あざの大部分はお尻や 背中に出来るいわゆる蒙古 斑で、10歳位までには消え てしまいます。その他の部 位のものは残ると考えて下 さい。 茶あざとは大小様々な大 きさの扁平な褐色斑で終生 消えることはありません。 疣あざとは症状の突起物 が集まって出来上がった局 面で年齢と共に大きくなる こともあります。 白あざとは身体や四肢に 出来る脱色素斑のことで、 これも終生変わりません。 赤あざは血管腫のことで す。顔面正中部によく見ら れる淡紅色斑は必ず消えま すが、項の赤あざは残るこ ともあります。苺状の盛り 上がりのある血管腫は学童 期までに大部分が消えま す。 黒あざは色素性母斑とも いわれ、褐色から黒色の扁 平または隆起した局面で す。生直後からあるものと いわゆる”ほくろ”といわれ て小児期から青年期にかけ てその数が増加するものと があります。この種のあざ は悪性化することもありま すので観察が必要です。 また、茶あざ、白あざは その数が多いと母斑症とい う全身の病気の兆しという こともありますので、医師 に相談して下さい。 治療法としては、カバー マークで隠す方法、表皮を 削り取る方法、ドライアイ スや液体窒素で冷却壊死さ せる方法、切除して植皮す る方法等がありますが、現 在は、青、赤、黒、茶あざ の一部に対してはレーザー 治療がよく効きますので、 気になる方は皮膚科の医師 にこ相談下さい。