No102・・・脱水

脱水状態・脱水症状とは、こんな状態人問のからだは半分以上が水分でできており、子どもは小さい程 水分の占める割合が多くなっています。(大人は体重の約60%が水分なのに対し、新生児は体重の 約80%が水分と言われています。)それで、激しい下痢や嘔吐を繰り返すとからだの水分が急速に失われ、 血液や細胞内外の体液のバランスが大きく崩れて、からだの色々な活動が鈍くなってしまいます。これを 脱水状態といい、この状態により生じる病態を脱水症状といいます。なお、脱水の程度により次のような 症状がでます。@唇がかさかさに乾燥し、脱水が進むと舌も乾燥してきます。 A目が落凹み Bおなかがペシャンコで、張りがなくなります。 Cぐったりしたり、うとうとします。軽いときはう とうとしていても、周囲への関心があるが、脱水が進むと意識がはっきりせず眠りがちになり、 時々異常興奮があります。脱水が更に進み重症になる@ひきつけをおこし A脈が殆どふれにくく B手足が冷たく Cチアノーゼが現れます。このように進行した脱水状態になりますと危険です。急いで受診して下さい。状態によっては入院となる事 もあります。脱水状態になったら予防と治療まず下痢や嘔吐・高熱の持続などの症状が現れたら、 脱水予防のためにイオン飲料(アクアライトなど)やリンゴジュースなどの水分補給をします。体から失われた 水分を補給する事を最優先させて下さい。従って子どもの飲み易い、飲んでくれる水分をとらせましょう。 嘔吐を伴う時は食べ物をとらせず、水分を少しずつ30分から1時間おきに6時間程何回にも分けて与えます。 これも吐いて飲めない時には、早く受診して下さい。