No19・・・暖房

 寒さに向かって暖房器具のコマーシャルが多くなります。住居環境もよくなってきて、いつでも春のような快適な生活をするのも夢ではないと思い込みそうです。  その一方、お父さん、お母さんの頭の中にはこんな心配があるようです。「暖かく過ごせるのはよいけれど、人工的な暖かさに馴れてしまうと弱い子になってしまうのではないかしら。」 真冬でも「はだか保育」「はだし保育」の新聞記事が出たり、にこにこしながら元気よく乾布まさつをしている子どもたちの画像を見たりすると、「暖房はよくないんだナ」と思い込んでしまい勝ちです。でも、大人にだって寒がりも暑がりもいます。子どもにも、風邪をひきやすい子、一度ひくと仲々なおらない子、今年初めて寒い冬を過ごす赤ちゃんなど、体質も年令もいろいろです。一般的に最近、ものごとを「これは健康によい」「これは悪い」と簡単に決めつける傾向があって、暖房についても一つのエピソードで決めてしまうのはよくないことです。子どもの体質を考えて、それぞれに合った良い環境を作ってあげて下さい。冬場の室温は15度。湿度は50%位が適当だといわれています。時々窓を開けて換気にも気をつけましょう。  一般的に、元気な子どもには余り暖房を必要としません。それでも、夕食後の団らんや勉強をする時には、ホームこたつやストーブが安らぎを与えてくれるのではないでしょうか。最近よく使われるようになった「使い捨てカイロ」。体の一部分を温めるだけで寒さを防げる場合があります。夜、体が温まらない時、ベットの足元に貼り付けて湯タンポやこたつ代りに使ってみては。ただ、低温やけどには気をつけて下さい。