思い出しつつの後付け日記 1990~(8)

coelacanth



日記1990と始めてしまったが、引き続き「~」をつけて1991年の6月部 分だ。前年の秋に久々に虫にはまって以来ようやくの初本格シーズンとなったわけで話題 が豊富だ。例によって他の人の部分は要約して掲載する。


6/01/91

(coelacanth)

さすがのねもさんでも、し、知りませんでしたか。それは残念。

昨日、ペット屋にて早くもカブトムシ(成虫)を売っていました。雄800円、雌500 円。意外と早いもんだなぁ。

 coelacanth

6/01/91

(井のなかのかわず Kelog)さん、亀に赤ちゃん用のビタミン剤飲ませても元気にな ったエピソード、昆虫などはすごい偏食でどうして健康なのか?世の中わからない事ばか り。

6/02/91

(からす)さん、郵便局のふるさと小包でかぶと虫発見。幼虫4のセットで2000円だか 4000円だか。成虫雄2雌2というセットもあったとの報告。

6/03/91

(coelacanth)

近所で採集した小型の奴らが次々に羽化していたのを発見。小さい奴らはついつい奥の方 にほっておかれるので発見が遅れる。羽がまだ赤いのでもう少しして黒く、堅くなったら 放してやろう。蛹室でゴソゴソやっているがやはり全部コクワガタだ。

小金井産のもいくつか蛹化して、コクワなのだが、まだ蛹化しない奴は3.1g→4.1 gと体重増加しているので、ノコかもしれない。マザー牧場産のもいくつかコクワになっ ているが、例の採集時7gのはどうみてもコクワとは思えず、全く同じ場所に違種が同居 していることがわかった。その7gもついに蛹室らしきものを作り始めた。蛹化が楽しみ だ。雄ならば蛹化の段階で種類がはっきりするだろう。

羽化したコクワはビンのフタを取ってビンごと飼育容器の中に置いておくと、すぐに脱出 して、容器内の土にもぐった。

アカアシ幼虫がいっせいに蛹室を作り始めた。まだちょっと小さいかと思うのだがもとも とやや高山性の奴らなので、ここは暖か過ぎて蛹化が速まったのだろうか?

 coelacanth

6/06/91

(coelacanth)

アカアシはいくつか蛹化しているようだが、1つだけ見える位置にいて確認できた。メス なのでハッキリはわからず、例によって同じ場所でも違う種類がいるという可能性もある 。コクワじゃないといいなぁ。

小さいタッパーですり鉢状に蛹室を作っていたカブトが蛹化。体重が採集時に34gもあ ったやつで、さすがに立派な雄だ。タッパーのフタを取ると丸見えでなんともすばらしい 。しかしややでかすぎてフタに角がつかえているように見えるので、なんとかしようと思 う。

最近、友人にあげたものの行動の報告などもあって思い始めたのだが、どうもカブトは蛹 化の前にしばらく土の上をウロウロはい回るようなことがよくあるようだ。心配をよそに しばらくするとちゃんともぐって蛹室を作り始める。蛹化に適した場所を探しているよう な感じだ。例の弱ったので隔離した奴も最近はもぐっている。

餌にもぐらないオオクワ幼虫雌は、どうしょもないのでまたK氏に電話して指示を仰ぎ、 「昆虫らいふ」という餌にしてみたのだが2、3日たった今日もやっぱり駄目だ。いろん な餌を試してみるか?最近いろんなのをかいだめしてある。

それにしてもK氏の経験と知識はすごいもので、驚かされる。ミヤマやノコ等についても いろいろと教わったが、なにせそこいらの話は需要があんまりないのか雑誌などに投稿し てもちっとも載らず、オオクワばかりが話題になるそうだ。私は逆にそこいらの奴らに関 する情報も欲しいのだが、どうも子供相手のやさしい飼い方みたなものしかない。

 coelacanth

6/13/91

(coelacanth)

クワガタ幼虫を2つ3つまとめて飼っていたはずの容器で、全く活動している形跡がない ものが2つ程あったので、あばいてみると幼虫の影も形もない。そしてどちらもコメツキ ムシの幼虫が出てきた。細長い(直径1mm長さ3cm程)赤褐色の幼虫だ。伊豆産のも のは手で木屑をよりわけて詰め、コメツキムシを排除していたのだが、このように見逃し たものは見事に食われてしまったわけだ。あんなのが本当に食い尽くすかどうか疑問だっ たので、実はこういうこともあればあったで確認になるとは思っていたが、あまりにも見 事なので少々驚いた。今後オオクワ等の貴重なものの飼育では充分気をつけよう。もっと もこれからはあまり天然の木に頼らなくても餌は人工のもので充分だが、産卵木だけは木 の形状を保ったものでなければいけない。

また、木の中で見つけたハナムグリ2匹は、その他の大量のとは違う種類だろうと思って 楽しみだったのだが、どういうわけか両方とも中の木が酸っぱい臭いに腐ってしまって死 亡させてしまった。残念。

それにしても最近30℃くらいあり、暑くて蒸れる容器の幼虫が心配だ。成虫の方は本当 に活動が活発になりまるでゴキブリのように走り回る。

 coelacanth

6/17/91

(coelacanth)

近所の林産の11匹はまとめてタッパーにはいってたのだが、これがあばいてみると、な んと雌成虫4匹だけ。あとは影も形もなし。共食いしちゃったのかな?

友人やら隣の子供のカブトは次々羽化しているのだが、なぜかうちはまだ蛹化の段階のば っかりだ。案外環境がいいとゆっくり大きくなるってことではないかと思っている。蛹化 も一番早かったのは小さなタッパーのやつらだし。んにしても待ち遠しいぞ。

 coelacanth

6/18/91

(coelacanth)

と、文句を言ったら効果があったのか(ないない)、とうとうカブト1匹が羽化。まだ蛹 室でじっとしてますが、立派な雄です。数日後にははいだしてくることでしょう。住宅対 策を進めねば。大水槽2つは中に蛹が沢山いると思われるので、成虫が中でごそごそ土を かき回さないように別にしようと思っているわけです。

ついでに、とうとうマザー牧場産の7g、ドデカ幼虫が蛹化!これは予想通りノコギリク ワガタでした。最大級の雄です。うーん、コクワ以外のクワガタ蛹化はこれが最初で(ア カアシらしい雌ってのもあったけど)、全く見事な大歯型で、感激。

 coelacanth

6/18/91

(kosuzume)さん、このノートにつられて昆虫を飼う事にしたとか。それはスーパーで買っ たインゲンにいた芋虫。冷蔵庫にいたのに元気とは!しかし名前がわからない!

6/19/91

(coelacanth)

マメなんか食ってる奴らというと、ゾウムシとか小型のコガネムシの類の幼虫のような気 がしますね。あと、ガの中にもそういうのがいたかも知れないけど可能性は低そう。

カブト・クワガタなど以外ではスジエビがまだ4匹生き残っていて、そこへ海で取ったハ ゼの稚魚1匹とかクチボソ1匹なんてのも飼ってて、更にこの間、公園でザリガニ8匹も 捕獲。最近、淡水魚のノートは死んだままだな。そういえばこないだアゲハも1つ羽化さ せた。実は最近いなくなったカラスアゲハを養殖してやろうかとたくらんでいるのだけど 、蝶がめっぽう嫌いな妻の説得が先決である。

 coelacanth

6/19/91

(kosuzume)さん、せっかく飼いはじめた芋虫が動かない。死んだのか?形が違うとのこと 。

6/20/91

(coelacanth)

えー、クワガタ・カブト類に言えることですが(だからコガネムシの類全般に言えるので はないかとも思う)、幼虫が蛹になる前の状態を前蛹というのですが幼虫をちょっと太め にして縮めたようなものです。クワガタ・カブトでは、この状態で1週間程度以上はほと んどじっとしてます。そういうことかも↑?

ところで、わが家のオオクワ幼虫(山梨で採集時9.6g)がとうとう蛹化しました!普 通サイズ(オオクワとしては)の中歯型の雄です。ちょっと写真撮影には不向きなビンが ガタガタしたとこで蛹化してしまいましたが、肉眼での観察は充分できます。ノコに続い て大型の蛹で見事です。しかしノコの方が、元7gにしてはでかくなったように見えます 。クワガタ成虫の比重は種類によってかなり違うそうです。つまりノコは比較的軽いので 、7gでも超大型に、オオクワでは重いので、10gでも普通、ってな感じのようです。 大歯型では20gにもなるそうですから。

ついでに、フィルムケースにそのまま放っておいたコクワ蛹は元気に羽化。中でねっころ がってました。ところが、なまじ木屑を入れた方の前蛹はせまくて蛹化できずに死んでし まったようです。おせっかいは禁物ということか。

 coelacanth

6/24/91

(coelacanth)

更に片っ端からコクワを出して成虫用容器に移した。大小雄雌30程になる。ケースごと 買ってきて蛹化した奴がコクワでがっかりしたと書いたが、片方は雌で、これがよく見る とノコギリの雌のようだ。さすがに出してみないとわからない。出してもまだちょっと疑 問なのだが。集団で飼っていたものは、やはりかなり共食いがあったようで、5匹のはず が3匹とか2匹などという容器がいくつもあった。

ノコの雄蛹(大)は腹の部分が少し粉をふいたように乾燥した雰囲気になり、若干あめ色 になってきたようだ。

 coelacanth

6/27/91

(coelacanth)

昨日は雨あがりのむし暑い日だったのでなんとなく期待のもてる日だった。朝、井の頭を 通るときに目をつけているクヌギの大木を見ると、カナブンが沢山ついている。「まだま だカナブンならいるなぁ」ってなことを思い、帰りにまたよると(今度は夜だ)、カナブ ンに混じってクワガタがいた!「どうせコクワだろう」と確認のつもりで手にとると、こ れがなんとヒラタだ。伊豆のより1mm程小さい38mm。なかなか大型のヒラタという わけにいかないが、まだここらにこんなのがいるとはすごい。更にコクワ1もいたがこれ はさすがにほっといた。いよいよ累代のためにヒラタの雌が欲しいところだ。家に連れて かえり、伊豆のヒラタと一緒にするとあまりにも喧嘩が激しいので、しょうがない別の容 器にした。贅沢な奴らだ。

そうこうしてるまに、玄関のカブト水槽が騒がしい。見てみると、雄雌各1のカブトが水 槽内をあばれまわっている。千葉産の奴だ。さっそく成虫用容器に移す。しかし始めはあ んまり餌に興味を示さないようで、ウロウロしてばかりいる。どうも狭い容器はかわいそ うなのでまたでかい水槽を出すとしよう。

このノートも100に達したので次を開きます。

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------------------Note 2-----------------

Notes: life.nature
Title: カブトムシ・クワガタムシ Part2


6/27/91

(coelacanth)

どこまで続く、虫ざんまい。 part 2

6/28/91

(coelacanth)

また、千葉産の方から雌2匹羽化。雄雌3匹づつ計6匹が60cm水槽で暴れることにな った。餌場を沢山用意して、蜜(黒砂糖をといたような、市販の餌)とゼリーをおいたの だが、なんだかゼリーばかり人気があり、朝になるとゼリーははやくもからっぽ。さすが にカブトは大食漢である。

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