採集記(5)
遂にゲット!! ワイルドオオクワ
タカ taka@kuwa.club.or.jp
プロローグ
小島さんと言う人がいる。
「クワガタムシ飼育のスーパーテクニック」と言う本をむし社から出している人である。
そんな説明をするまでもなく、ここを見に来る人なら知らない人はいないかも知れないが。
その小島さんと知り合いになったのはかれこれ1年前くらいだろうか。
その小島さんが、σ(^^;のWEBページ勝手にクワガタ!を見るにつれ、いつも、
「一度くらいワイルドオオクワを採らしてあげたい」
と思ってくれていたと言うことである。
まぁ、σ(^^;自身はオオクワを採りたいと思ってはいるが、多分他の人が考えているほどそれに固執はしていない。
それよりは採集自体を楽しむことが好きであり、気の合う仲間達と一緒であれば、もうそれで充分満足なのである。
んが、まぁ、採れるに越したことはない。
と言うことで、小島さんから
「採集に行きませんか?」
と言われたときには一も二もなく、
「行きましょう(^^)」
と答えていた。
本来ならばKENさんというもうひとりの仲間と3人で行く予定だったのであるが、残念なことにKENさんは仕事が忙しく参加できなかった。
結果、小島さんと二人の採集となったのである。
小島さん曰く、
「子供を連れていない本格的な採集は久しぶりです」
とのことである。
当然ながら、期待の膨らむ採集行である。
現地へ
採集オフは6/5(金)である。
会社は...休んでしまった。(^^;
σ(^^;の会社の人はここを見てないだろうなぁ(^^;;;
AM8:30〜9:00頃談合坂で待ち合わせと言うことになっていた。
まぁ、待たせても悪いなぁと思い、8:30を目標に家を出る。
しかし、予想外のことに、一般道路が混んでいる。
いつもなら1時間でつく八王子インターまで1時間20分くらいかかってしまった。
考えてみると当たり前である。
今日は金曜日だ。
普通の人は出勤時間だったのだ。
う〜む、しまった!(^^;
談合坂には8:50頃ついたが、すでに小島さんは到着済みで即邂逅となった。
そして、現地へ...
韮崎方面の某所
とりあえず2台の車を一台にしようと言うことで、車を止められるところへ行く。
あまり林が深いところではないが、雑木林が続いている。
いよいよ期待の膨らむ採集の開始である。
小島さんを先頭に、林の中へ。(っても、二人だけだが...(^^;)
そして、とあるクヌギの前で...
「この木は去年ウチの息子がオオクワを採った木なんですよ。」
おぉ、あの木かぁ!
その話は、Niftyの掲示板の中で聞いていた。
なんと、蟻がたかっていた穴を菜箸でぐりぐりやっていたらオオクワが落ちてきたと言うことである。
しょっぱなから、そんなところに連れてきてくれるなんて、小島さん本気なんだなぁとちょっと感激したりして...
そうして、何本かの木を探し、最初に発見したのはスジクワの♂であった。
私が発見したのであるが、かなり大きい奴でてっきりコクワかと思っていた。
針金で奴を追い、ようやく手にして見てみると大顎の形がみごとにスジクワ。
ひゃ〜、スジクワにしてはかなりでかい奴だった。
んが、今日の本命は(いや、いつものことであるが)オオクワである。
しかも、かなり採れるような気がしている。
スジクワはあっさりリリースしてやった。
林を進むこと10分くらいか。
ひょっとすると、もっとたっているかも知れないが、気合いが入っているためあまり時間の感覚が分からない。
ちなみに、常に時計は持っていないタカであった。
ふと気がつくと小島さんの様子がおかしい。
「何かいましたか?」
σ(^^;が聞くと、
「オオクワの♀です」
おぉ、またしても到着早々オオクワゲットである。
見ると小さな洞の中に樹液が出ていて、そこに黒々とした個体が。
大きさは小さいが、立派にオオクワの♀であった。
「どうぞ、とって下さい。」
と小島さん。
喜んで採らせていただいた。(^^)
さらに、数本の木を見た後、またまた、小島さん。
「いましたいました、今度は♂です」
さっきのオオクワと同じ様な状態で今度は♂を発見。
またまた、採らせていただいた。
う〜ん、一応オオクワゲットと言っていいんだろうなぁ(^^;
その後
その林を後にして、次は、
「ここは本当に秘密の場所ですので、一切オフレコにして下さい。」
との場所へ。
残念ながら、ここではスジクワとコクワしか採れなかった。
また、樹液の出ている木も2本しかなかったが、そんな秘密の場所へまで連れていってくれた小島さんには感謝。
そう言うわけで、hoshiさん、matsudaさん、あいあんさんここだけは連れていけないので、よろしく。
(この3人は、今現在σ(^^;の最大、最良の親愛なる採集仲間である)
その後、matsudaさんから教わった某所へ。
そして、前回小島さんに最後に連れていって貰ったところへ。
更にその上のポイントへと進み、かつてえ〜ちゃんがトラップを仕掛けた方面へと進んだ。
その頃には、雨が降ってきてしまっており、本来は後2〜3ヶ所予定していたのであるが終了となった。
車を置いたところに戻ってみると既に7:00を回っていた。
二人してラーメンを食べた後、記念すべきオフを終えたのであった。
エピローグ
さて、σ(^^;はと言うと、雨の中、再度オオクワをゲットした林へ...(^^;
やっぱり自分で見つけなくちゃね(^^)
んが、見つかるのはスジクワとコクワばかり。
記念にスジクワ1ペアとオオクワより大きなコクワ♂を1匹採ってきた。
朝方オオクワをゲットした木の側では、またまた大きなお尻のクワガタが...
遂にオオクワを自分で発見か!
と思って焦ったのがいけなかった。
なんと、奴は洞の中にポロ。
その後十数分粘ったのは想像に難くない。
んが、遂に見つけることが出来なかった。(;_;)
いいんだ、いいんだ奴はコクワだったに違いない。
う〜...
そして、必ず又来ることを誓って帰途についたのであった...