私は幼少の頃、お茶箱いっぱいにカブトムシやクワガタを捕まえてきてはペット屋の前でペット屋より100円安く販売するという、いま考えると「露店商にも仁義はあるで」と忠告したくなるような子供でした。(最終的には交渉の末ペット屋のおやじに買い取っていだだいた)
そんな私がまさか1500円も出すわけがないということで近所の同じ境遇のおじさん達を連ねて毎週のように採集に出かけたのが再燃の序章です。
とれるのはカブトとノコだけですが楽しいひとときを過ごした物です。
しかしながらどうしても子供の頃、採り尽くしたかのように採りまくったヒラタクワガタや憧れのオオクワガタが気になって仕方がありませんでした。
そんな時、検索システムを使ってキーワード「おおくわがた」で検索したところなんといくつかでてきたので驚いてしまいました。ほとんどが販売のページでしたが一件だけ違って趣味の世界のページがありました。
それがまちかねさんのページだったのです。
迷わずそのページに入り込みなんか楽しそうだし飼育繁殖も楽そうだなという軽いのりでペット屋にでかけたところふたたびブッ飛んでしまいました。そう、私の一月のおこづかいをはるかに超えた価格設定がおおくわがたになされていました。しかも黒いダイヤモンドだとか..
そうなるともう衝動をおさえることができなくなってしまいましたが、前述のとおり私のおこづかいでは買える代物ではありません。
そこでまちかねページに再度潜入しという交渉でまちかねさんになんとかして頂きました。
1996年からスタートした1ペアのおおくわはその年には産卵せず、冬支度へと向かいましたが1997年2月頃から「押し入れ飼育」という暴挙にでましたが嫁の怒りを買うこともなく意外とあっさりと飼育を認めてくれました。
そのかいあってか、5月の終りだか6月のはじめに幼虫を取り出すことに成功しました。
実はこの頃から自制心が働かなくなり暴走をはじめておりネットワークで知り合った方やまちかねさんちの掲示板でしりあった方々から成虫、幼虫を種類、数等気にせず頂いてしまいました。
そうなると嫁という人との関係が悪化してしまいます。1ケースだけなら押し入れでの飼育も容認されていたものがいつのまにやら5、6ケースになり幼虫瓶は20本近くにもなってしまいました。
実家へ帰省する際には、車に全てのケースを搭載してしまう始末です。最初のうちは子供も一緒に楽しんでいましたが年中くわがたがいる生活にあきたのか見向きもしなくなってしまい、子供という唯一の理解者までもが遠退いていってしまった次第です。
1998年の春の私はやっぱり馬鹿で「これ以上増やすな!」という嫁の忠告に対する反乱というか革命というかオフィスのロッカー、足下にまでも持ち込んで飼育、ペアリングしている次第です。
しかし天は我を見放し嫁に見方したようです。
つづく....わけない...
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