内歯の無い飼育ミヤマクワガタ

ミヤマ馬鹿2号 goutu


ミヤマをブリーディングしたところ、写真のような内歯を欠く個体が出ました。


彼の親は那須高原の出身で♂71mm×♀45mm。
平成7年の夏に採集しました。平成9年8月23日に羽化したのですがご覧のように羽化不全で62mmもあるのに内歯が第1内歯のみです。
添加剤発酵マットで育てたせいでしょうか?しかし、ほかの兄弟はちゃんと内歯が揃っています。
2年もかかって羽化したのですが、羽化不全のためか数日で☆してしまいました。
幼虫の頃は13g以上あり、最も大きくなるのではと期待していたのですが、はかない命でした。次は70mmオーバーつくるぞ!
詳細な成長記録はありますが書くと大変なので...。
これら(♂3、♀2)は、全て我が家の地下室で育てました。
部屋で育てたものははじめの夏に全滅!
千葉の平地では暑すぎるのでしょう28℃を超えるとだめみたいです。
この羽化不全はおそらく温度からくるもの(各組織の形成が不完全なうちに積算温度が到達してしまい羽化をはじめてしまう)と考えていますが、爆発栄螺様の意見はどうでしょう?
ミヤマ馬鹿1号 爆発栄螺
「左右の大顎の長さが違いますね。大顎については幼虫期のアゴ欠けが原因だと思います。何らかの原因でアゴが欠けて、それが蛹化の時再生し片方が短くなったと思われます。

羽化不全については体液がうまく回らないのが原因になります。
大きなビ−チマット膨らますのと一緒でどこか潰れてたり、当たってたりするとちゃんと膨らみませんよね。
圧力がうまく均等にかかれば羽化不全にならないと思います。これにエポキシ接着剤みたいな固まる時間の制約があるので、短時間に楽にストレス無く思い切り膨らめる環境が肝要だと思います。

ミヤマ馬鹿がもう1人居たことはとても大きな喜びです。今年も頑張りましょう。目指せ70mmオ−バ−!」


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