「私はこうして馬鹿になった」

ヒロリン


私は、どうしてこんなにクワガタにはまってしまったのでしょう?
今回みるみる編集長のご厚意で、この記事を書くことになりはじめてそんなことを考えてみました。それは、やはり少年時代の楽しかった思いで、あのころのもう一度戻ってみたいという思いからなのでしょうか・・・

小学生の頃毎年夏になると近くの山によくカブトムシやクワガタを取りに行っていました。
前の日の晩から友達が私の家に泊まり朝早くから山に行き山を一回りする頃には、かなりのカブトムシやクワガタを捕まえたものです。当時から誰よりも大きな成虫が欲しいと言う気持ちはおなじでした。大きな成虫を持っていることは、ガキ大将である証でもあったのです。しかしそれを、累代飼育するなどとは思いつきもしませんでした。

そんな私が、累代飼育をはじめたのは、カブトムシの幼虫をホームセンターで買って羽化させたのが始まりでした。(羽化したときは、子供と一緒に大喜びしてました)
そしてカブトムシを二年ほど飼育した頃のことです。ある街道沿いに「クワガタ専門店」と書かれた看板を見つけたのです。そこには今まで見たこともないクワガタやちょっと手で触るのが怖いと思えるほど大きなクワガタが沢山並べられていたのです。

その時から私は、あの少年時代と同じように誰よりも大きなクワガタが欲しいという欲望を押さえられずに今日に至ります。最近は、いろいろな種類にも手を出し始めてしまいクワガタの数も加速度的に増え続けている状況です。

以上なぜクワガタにはまってしまったかを考えてみましたが、もうひとつだけ。

もしかしたらはまってしまったのではなくてはめられたのかも・・・
クワガタも数が増えてくると、家族の理解を得るのが大変だとよく聞きますが、私の妻は、けっこう協力的です。おかげで今のところは、快適のクワ馬鹿ライフを送っていますが、その裏には、妻のとんでもない策略があったのです。

クワガタで浮気対策してたのです。
クワガタの♀に夢中にさせておけば、他の♀(もっと大きな二本足で歩くやつ)には、手をださないだろうと・・・

そんな私は、「クワガタ狂の大馬鹿者」ではなくて、妻の策略にはまってしまった、ただの「大馬鹿者野郎」かもしれません。




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