どうしてクワガタ?




なぜいい年こいた大の大人がクワガタムシを飼うのか?

確かに懐古趣味なのかも知れない。

クワガタムシを飼う事により、過ぎ去った夏休みの日々を追いかけているのかもしれない。

私は昭和40年代の昆虫ブームに育った。

昭和40年代は貧しかった日本が高度成長を遂げた時期でもあった。

次々と森や林が切り倒されていくのを見て、「21世紀にはクワガタムシなんか採れなく

なってしまうだろうなー。」と悲観的に私は思った。

時は流れ21世紀を間近い今日、まさかこんなに自分がクワガタ飼育に狂うとは思っても見なかった。

クワガタムシはその数こそ減ったが、新たな発見によりその種類を増やしている。

昔でも見た事のないクワガタが今、掌の上に居る。

インターネットで日本中・世界中の昆虫愛好家と話が出来るようになった。

深刻な環境問題やゴミのリサイクル問題は依然としてあるが、昔自分が抱いていた未来のイメージ程は悪くない。

まだ、間に合う筈だ。

さあ、皿を持って肉屋へトンカツを買いに行こう!

買い物籠持って八百屋へダイコンを買いに行こう!

自転車でダッシュだ!

汗まみれになり氷を齧ろう!

蚊帳を吊って寝よう!朝顔を植えよう!

そしてたまに夜空を見上げてみよう!

新しいものだけが最善という事は無い。

思い出してみようお金で買えない幸せ。


爆発栄螺@気が付いたらもうオッさんやんけ




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