わたしはこーして馬鹿になった


tottooto


相談者 tottooto(33歳 会社員、香港在住)

中学1年生のとき自然治癒していたと思われるクワガタ毒熱が昨年6月の東京出張により 再発、以後、室内幼虫濃度の急激な上昇、必要物資の日本からの空輸、等症状が進行。 家族の勧めで病院に行っては見たものの、中国人の医師も英国人の医師も気の毒そうな顔 をして、口の中でもごもごいうばかり。 良い治療法はないでしょうか?


回答者  運 国際(香港中文大学 BA科学医学博士)

――どのような病気でしょうか?

いわゆる熱中症といわれる病気に似て他のことが疎かになる傾向が有ります。1日36時間 クワガタのことを考えるようになるなど特異な症状を見せる事からクワガタ毒熱と呼ばれ ています。空瓶やマットと呼ばれる木屑等を収集するレディキュラス症候群を経てクワ貧と 呼ばれる合併症を起こすことが多いようです。クワ貧はヒラタケ菌やカワラタケ菌が三半器 官に干渉、極端に収支のバランスを失います。 子供時代に感染、そのまま継続する慢性型と中年期以降に発症、急激に症状が進行する劇 症型とが有ります。 相談者の場合、後者でしかもかなり症状が進行しているようです。

――どのようにして感染しますか?

現在のところ
1:野外において原株(ワイルド)に感染
2:人伝てに感染(経手感染)
  これには金銭の授受を伴うものとそうでないものが有ります
3:インターネット経由で感染
  の3つのルートが解明されています。
  また、成人男子に極めて感染性が強いのも特徴です。

――治療方法は?

残念ながら根本的な治療法は解明されておりません。患者には自覚症状が無い場合がほと んどで、特に治療を必要としない場合も多いです。また、うまく昇華させた場合、学術ある いは文化的に良い結果を残す場合も有り一概には言えません。ただ過去の例ですが、野外で 治療を行った場合、患者の望む結果が出たか否かに関わらず、それぞれ別な理由により症状 が進行することが多いようですので注意が必要です。 とにかく独りで悩まずにできるだけ早く専門家に相談することをお勧めいたします。

4月号目次へ