緊急報告! 亀有カブト氏、大阪襲来す!!


まちかね掲示板クワガタ飼育マニュアルの著者でも有名な亀有カブト氏が、さる3月6日、電撃的に大阪を表敬訪問された。ここに、その顛末をご報告する。

 かのCIAをも凌ごうかと言うk-sugano近畿支部長の情報によると、数日前にその兆候があったものの、お仕事で日本中を飛び回っておられるお忙しいカブト氏のことゆえ、ウラを取るまでに時間がかかったらしいが、前日になって、ほぼ間違いないことが判明!
 緊急召集を受けた支部員のテキサスさんとJimmyは、とるものも取りあえず、6日の金曜日午後6時30分に、コンタクト場所である梅田近辺の某ホテルロビーに参集した。

 事前に入手した○秘情報では、カブト氏のサイズは身長170後半、体重90オーバーとのことであったので、我が近畿支部のコマンド部隊長、テキサスさんタイプを想像していたのだが、がっちりした体格であるものの、外見は以外にスマートに見えた。きっとお仕事がら、高密度実装された体躯なのであろう!

 会っていきなり、「初めまして、亀有カブトと申します!」との威勢のいい声がロビーに響きわたり、周囲にいた人は一斉にこちらを振り向いたので、私とテキサスさんは、取りあえず知らぬふりをしたと報告したかったのだが、悲しいかな二人とも遅刻をしてしまい、支部長との出会いの第一声を聞き逃したのは罰金ものだと、今更ながら後悔している。(実際は、オーソドックスな対面であったらしい!)

 さて、一通りの社交辞令が終わり、一同はまずテキサスさんご推薦のお好み焼き屋に移動した。ここで、いきなりクワガタ談義に花を咲かせる前に、とりあえず肩慣らしとして、素敵な女性の識別法試論からミーティングは始まった。
 これにはさすがのカブト氏も最初は引き気味であったが、その方面にも明るいことがすぐにバレたのは言うまでもない。
 ところで、聞くところによると、カブト氏はカブトムシの糞をつぶしてもう一度与えているそうだ。実際それでも結構育つらしく、最低でも3回ぐらいは使用できると聞いた。如何にカブトムシの糞が未消化なものかが良く分かると共に、そこに目を付けるのはさすがカブト氏だと、近畿支部の3人はモダン焼きの残りを取り合いながらも感心することを忘れなかった。

 さて、大阪名物お好み焼きフルコースをたいらげたあと、タクシーに乗って次ぎなるオフミ会場に移動した。こちらもテキサスさん御用達のお店とあって、チャイナドレスはあるわで、フェロモンが店内に充満しているのであるのだが、もちろん我々はその魅惑的な雰囲気のなかでも、誘惑を断ち切ってクワガタ談義に花を咲かせることが男の本懐であるとの認識のもと、あえて孤立したテーブル席を陣取った。
 しかし、テキサスさんと私は、不測の事態を想定し、店内全体の様子が把握出来る好位置をそれとなくキープしたのは、日頃の訓練の成果でもある。

 ところで今回のオフミの目的は、カブト氏の多彩な人脈から、まちかねさんをはじめ、関東周辺のクワガタ強者の人となりと近況をお聞きすることだったのであるが、支部長をはじめ、テキサスさんによる菌糸瓶飼育の現状と課題など、飼育方法の具体的な実状に議論が集中し、気がつけば近畿支部員の話しに対し、カブト氏が聞き役に回るという、いつものパターンに巻き込んでしまったため、結果的に関東周辺の方々の情報を聞き逃してしまったのが、多少なりとも心残りである。
 このあたりの詳細については、折を見て紹介する事ができると思われるが、かなり技術的にも深く掘り下げられ、白熱したた論議が展開され、とても酒の席とは思われない雰囲気に、お店の人も一目置いていたというか、避けて通っていたようにも感じた。しかし、これこそオフミの真骨頂ではないかと自画自賛する次第である。

 そんなこんなで、まだまだ話は尽きないのであったが、終電の時刻も近づいたので、午後11時にお開きとなった。いつもながら、あっと言う間のオフミである。
それにしても、クワガタを飼育している人のエネルギーは、尋常でないと思う。
お金と時間がかかるのはもちろんであるが、それにも増して、やる気が並でないところに凄みを感じると同時に、誇りすら感じてしまうのは私だけではないだろう。いったい我々はどこから来て、どこへ行こうとするのであろう!

 ともかく、今後も関東はもとより、関西以外在住の大馬鹿者を自称する方々は、折を見てぜひ近畿支部を尋ねていただきたいと思う。
本部の所在も分からないにも関わらず、支部が存在する事自体摩訶不思議なのであるが、この雑誌に賛同される方々は、すでに常識が通用しない賢者ばかりなので、安心してお迎えできると思う。

 最後になったが、はるばる東京から駆けつけてくれた亀有カブト氏には、こころより感謝申し上げるする次第であるとともに。これからも関西出張の際は、ぜひ都合を付けてお立ち寄りいただければ幸いと思う。
 

追記

 オフミ終了後、カブト氏はテキサス邸に強制連行され、延々と4時間にわたりテキサスさん自慢の菌糸瓶飼育オオクワ幼虫を見学することになったそうだ!
これを機会に、テキサスさんが東京に転勤された暁には、ぜひ近畿支部東京出張所の拡充の為に奮戦していただきたい。 近畿支部は、全面的にバックアップする事をここにお約束する。

 それにしても、この報告を、オフミ終了後に書くように強要する支部長は、きっと会社でも部下に無理難題を押しつけていると思われる。
私はいま、家内の実家に来て、気を使いながら義理の父親のパソコンを借り、テキストエディタによってかろうじてこの原稿を書いているところだ。
すでに時刻は夜中の3時。家内の実家は、自宅から車で1時間30分ほどかかるのであるが、その途中で、なかなか良さそうな雑木林を見つけ、下見をすること1時間。ニクウスバタケのついた素敵な朽ち木を見つけ、のこぎりを持ち出して切ろうとしたのであるが、あまりにも太くて日没のため断念した。しかし、必ずこの木はゲットしようと思う。
明日は、さらにべつのポイントを探しに出かける予定であるので、体力温存のためこのへんで報告は終了することにするが、非常にいい加減な報告になってしまったことを、ここに謝罪するものである。
なお、この責任の総てはk-sugano支部長にあることを、みなさまお忘れ無きように!!

以上 報告者 Jimmy
 
 

 

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