《 私はこうして馬鹿になった 》
Jimmy

  わたくしは、クワガタ馬鹿として家族に多大な迷惑をかけているJimmyさんの友人で、自宅にハムスターを飼っている独身(ただし彼女有り)のKAZUKIと申します!
  これから、仕事仲間であるJimmyさんが、いかにしてクワガタ馬鹿になったのか、皆さんを代表してその秘密を聞き出してみたいと思います!
 
 Q.クワガタ飼育を始められたきっかけは?
 A.おきまりのパターンで申し訳ありませんが、甥っ子にカブトムシやクワガタを採ってやりたいという、押しつけがましい親切心からです。 もちろん、それは建前で、自分がほしかったのは言うまでもありません。
 
 Q.最初からオオクワガタを飼育されていたのですか?
 A.はじめはコクワガタとカブトムシでした。しかも、初めての採集では、コクワガタのメス一頭しか採ることができませんでしたが、 それでもうれしくて、ケースとマットを購入し飼育しておりました。
カブトムシなどに至っては、ちびっ子に紛れてペットショップで幼虫を購入したぐらいです!
 
 Q.のめり込み始めたのはいつ頃からでしょう?
 A.いろんな場所へ採集に出かけるうち、ミヤマ、ノコギリ、ネブト、スジなどコクワ以外のクワガタを採集するようになったことです。
そしてある年の夏、ヒラタクワガタの♂を採集する機会に巡り会い、これをなんとか累代飼育したいと思う気持ちが高じ、業者から♀を購入したのがクワガタ貧乏への第一歩になるとは、 当初は気づきもしませんでした。それからは坂道を転がるように、クワガタ街道を突っ走っております。
 
 Q.飼育されている時の苦労されている点など?
 A.最初はそうでもなかったのですが、だんだんと数が増えてくると、飼育材料を手に入れるのが大変になってきました。 最近では、飼育材料はもっぱら業者から購入することが大半なのですが、当時はそのような術を知りませんでしたので、ひたすらホームセンター巡りをして、マットやゼリー、飼育ケースを買いあさっておりました。
しかも、生来の小心者の性格が災いしてか、購入に際しては、毎週のように同じものをかごに収まりきらないほど買っているのを見られて、店の人に怪しまれないかという恐怖心との戦いの連続でした。
実際に、店のマットをすべて買い占めてしまい、「こんなたくさん、何に使われるのですか?」と店の人に怪訝そうな顔をして聞かれたこともありました。
「あっ、いやその、近くの子供達がカブトムシやクワガタを飼っていましてね。その材料を私がまとめて買ってきてあげるんですわ!」などと、寒〜くなりそうなウソをつきながら、「なんでこんな言い訳せんとあかんのや!  黙って売ってちょーだい」と思う毎日でした! 「あー、レジのねーちゃんの目が怖い!」

それから、飼育頭数が増えてくると、夏場はその世話だけで帰宅後の時間はつぶれるのはもちろん、土日も大半の時間が飼育にとられてしまい、採集に出かけるどころではなくなってしまいました。
自宅の壁にはクワガタ飼育計画表なるものが貼ってあり、今日はどの飼育ケースの産卵木を取り出すかとか、マット交換をするとかが一目でわかるようにしてありますが、もし計画通り実施できないと、 そのしわ寄せは嫁さんや息子、はたまた私の実家の両親に及んできますので、そのためにも健康には十分注意して病気にならないよう、細心の注意を払っているつもりです。
会社で仕事しているようでは、ほんとうの大馬鹿者とは言えません!!
 
 Q.よくお金が続きますね?
 A.一ヶ月の小遣いは、すべてクワガタに飛んで行くばかりか、生活資金にも手を出してしまったりするため、最近は嫁さんの厳重な監視下に置かれております。 しかし、サラ金などにはいっさい手を出していないので、すこぶる健全だと自画自賛しております。
「これは自分に対する先行投資だ!」とか、訳の分からない言い訳を考えながら、まだまだ金を使ってやろうかなと考えている最中です(大笑!)
 
 Q.飼育をされてよかったと思うことは?
 A.余分なことを考える必要がないというか、熱中するものができて本当に幸せだと思います。
大げさなようで恐縮ですが、クワガタに助けられたと思っているぐらいです!
そして、何よりもよかったことは、パソコン通信の会議室やインターネット上のクワガタ掲示板を通じ、素晴らしい大馬鹿者な方々と巡り会えたことだと思います。
世の中には、とんでもない実力者がごろごろいることを実感しました(^^)
 
 Q.今後の計画など?
 A.本格的に累代飼育を初めてから約4年になり、飼育頭数も幼虫だけで数百頭、成虫も200頭以上になる今日このごろです。
リストラ計画を立てるといっておきながら、片方で里子に出した以上に新しい種類を集め続けているとは、恥ずかしくて、とても言えません!
今年は、できる限り飼育の効率化を図り、少しでも採集に出かけられる時間を作りたいと思うとともに、産地別に飼育して、その形態の違いを見極めることができればと考えております。
そして、そのうち突然興味を失って飼育をやめるかも知れません(^^;;
 
 Q.最後に何か、クワガタ飼育をされているお仲間に伝えたいことは?
 A.馬鹿になることは、つくづく幸せなことだと思います! 大馬鹿者万歳!!
 
 本日は、貴重な飼育時間を割いていただき、どうもありがとうございました!!


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