飼育講座 〜ずぼら編〜


ずぼらこそ究極のクワガタ飼育方法  ←ほんとか?



<その弐・幼虫飼育>

  やはりクワガタ飼育の醍醐味は、成虫よりも幼虫だろうか・・・

  成虫飼育プラケにセットした産卵木を、セットから1ヶ月以上たったら交換するのであるが、
  さすがにあまりにずぼらが過ぎると、産卵木が跡形もなくなる事があるので注意すべし。

  取り出した産卵木はその後1ヶ月ほどマットに埋め込んだ状態で寝かせておくと、割り出す
  ときに卵コロコロ・・・に遭遇しないですむし、この1ヶ月の間に幼虫用のマットを作って
  おかなければ、とプレッシャーになるので都合が良い。

  幼虫の飼育方法であるが、瓶飼育が幼虫の姿も拝めるし、管理も楽そうである。
  その場合、フレークであるが、まちかね家ではクヌギジャンボを篩にかけて、残りを成虫用に
  使うとちょうどいい具合である。篩にかけた残りもミキサーにかけて幼虫用に使用する、
  という手もあるのだが、、、ミキサーは買ったのだが最初の年に使ったきりである。
  別に薄力粉など添加しなくてもある程度の大きさの成虫は出来るのであるが、ずぼらなくせに
  大きい成虫を作ってみたいだけはあるので添加はしてみる。
  添加マットの作り方であるが、篩にかけたクヌギジャンボに、薄力粉を混ぜて(薄力粉の割合?
  もちろん正確に量ったことは、ない)霧吹きで水を加えて暖かい場所に置いておく。
  毎日かき混ぜた方が良いのだが、めんどくさいので2〜3日に1度、気がついた時にしゃもじを
  使ってかき混ぜているが、添加マット作成に失敗したことはないのが不思議だ。
  そうして1ヶ月ほどで薄力粉添加フレークができあがる。
  霧吹きは空気圧をかけて押すだけで水が出てくる大きいやつを使うと楽である

  さて、産卵木の割り出しであるが、取り出してから1ヶ月経過してしかもフレークの準備が
  出来たらGO!である。フレークがまだ用意出来てなかったら・・・・・・・出来るまで待つ
  瓶はなるべく大きいものを使用するようにしている。何故なら最初に大きい瓶を使えば、
  その後餌交換を忘れても大丈夫だからである。
  産卵木を割り出して幼虫の回収をしているうちに、思ったより幼虫が多く、添加フレークが
  足りなくなったら、無添加のものを使用してしまう。最初から多めに添加しておけばそんな
  事はないのだが、それは出来ない相談である。
  フレークが終わった段階ですみやかに割り出しを中止して、割れなかった産卵木は欲しい人に
  まるごと差し上げるというのも喜ばれるだろう。

  ここまでくれば後は無事に蛹化、羽化してくれるまで待つだけで、あまりする事はないのだが、
  こいつは立派な成虫になるかも、と見所のある幼虫には餌交換をしてあげる。ほんとは全部の
  幼虫について餌交換してやりたいところであるが、幼虫の数が、毎年1匹や2匹ではない
  もんで・・・その為のでかい瓶である。

  とまぁ、毎年毎年このようにずぼらな飼育を行っているのであるが、それでも年に30匹は
  幼虫はとれるし、毎年6.5センチオーバーのオスが羽化するので、なんにつけ、根底には
  「まぁ、大丈夫だろう」があるクワガタライフを送っているのでありました。



ちゃんとした飼育方法が知りたい方は・・・・・

     「オオクワガタ飼育マニュアル」をご参照くださいませ。



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