採集報告2

タカ  yrf02577@niftyserve.or.jp

(写真はすべてMさんの撮影による物です)



プロローグ


1997.12.27、先週に引き続き、クワ友のH氏、M氏(今更伏せ字にしても遅いような気はするのですが、気は心とも言いますので...)と韮崎に朽ち木割採集に行くことになりました。
H氏の第二次送別会ですね。(^^)
目的地は、先週の続きです。何しろ、先週はまだ半分も登らないウチに帰ってきてしいましたので。
ただ、27日の天気予報は雨と言うことです。
本当に採集に行けるかどうかが危ぶまれるところです。

集合は先週と同じ午前7:30、談合坂です。
但し、天候が心配なので朝6:00頃、H氏から行くかどうかの電話があるはずです。
朝5:00に起きたσ(^^;は、食事を済ませ、H氏からの電話を待ながら、余裕でポケモンなんかをやっています。
が、電話が来ないんだなぁ、これが(^^;
ふと気がつくと既に6:30を回っています。
さすがに待ち合わせ時間に間に合いそうもなくなってきたため、H氏のウチに電話してみました。
すると、
 「もう出ましたよ」
という奥さん?の声。
 「ま、まずい!」
と言うことで、あわてて家を出た一幕でした。
ただ、奥さんのかわいい声を聞けたのはラッキィでしたね。(^^)
なかなか、美人そうな声でした。(^^)



午前中


で、談合坂には7:35頃到着しましたが、二人と合流出来たのは7:50頃でした。
もっともお二人とも既に到着されていて、車にいたために合流できなかっただけのようです。
そんなトラブルもありましたが、既に心は韮崎です!
途中、いつものコンビニに寄って昼食を購入。
いよいよ現地に出発です。

今週は移動用に私の車を使うことにし、H氏の車を置いていきました(ちなみにM氏はH氏の車に同乗して来ています)。
場所は先週の続きと言うことで迷わず行くことが出来ます。
でも、σ(^^;はてっきり先週登った所までは一気に行き、今日はその上を攻めると思っていたのですが、あにはからんや。
H氏とM氏の根性と気力ははそんな甘い物ではありません。(^^;
目的地に着く前に、
 「おっ、カワラのついたエノキの朽ち木だ」
M氏が早速見つけ出します。
直径としては10cm程の細い朽ち木でしたが、そこはエノキのこと、もしかしたらいるかもしれません。
M氏がその朽ち木を道路端に持ってきて、H氏と削り始めます。
σ(^^;もいつものように、早速休憩しました。(^^;
たばこを一服(当然、携帯用灰皿を持参です)していると、「幼虫ゲット!」の声。
まぁ、コクワかもしれません(同定できない3人でした(^^;)が、幸先良しです。
その後、σ(^^;も参加し、初齢と2齢幼虫らしきのを1匹づつゲットしました。
目的地に着く前からこれでは、今日はいったい何匹取れるのやら。
期待に胸が膨らみます。(^^)

が、世の中そう甘い物ではありません。(^^;
その後、ほとんどゲット出来ないまま、先週戻った地点に着いてしまいました。
当然その間、お二人はガシガシ削りまくっています。
σ(^^;は相変わらずのんびりでしたが...(^^;
ただ、本来の目的地はここから先ですので、まぁ、何にも問題はないわけです。
これからが本番ですね。(^^)

...のはずなんですが、その後もやっぱり採れません。(;_;)
さすがのお二人もコクワ辺りは採れています(成虫もゲット)が、オオクワらしき姿はないようです。
結局、その調子でクヌギ林が途切れる所まで来てしまいました。
この間、σ(^^;の成果は3匹でした。
σ(^^;の場合は二人より更に幼虫の同定ができませんので、何を採ったかは分かりませんが、一応、一匹だけはちょっと期待しています。
ただ単に、採れた場所がオオクワっぽい場所と言うだけですが...

ここまで、一応午前中と言うことで書きましたが、実はとっくにお昼は過ぎています。
多分、午後2時も過ぎていたような気がします。
はぁ〜、今日はだめかなぁ〜(;_;)



午後


今回の目的地は既に登り切ってしまったため、この後どうしようか途方に暮れてました。
が、そうもしていられないため、昨年、一昨年とM氏がオオクワ幼虫をゲットした場所に向かうことになりました。
確かにゲットの経験はあるわけで、いる可能性は高いのでしょうが、場所は山の上の方とのことです。
当然期待は出来るのでしょうが、体力のないσ(^^;は不安も大きいです。
果たして二人についてゆけるのでしょうか(^^;

と言うことで、再び、
 「俺はクワガタ採集に来たのであって、山登りに来たんじゃないぞぉ!」
です。

が、期待も大きいので、やっぱり必死に二人の後をついてゆきます。
でも、遂にσ(^^;は脱落。
本当に山奥で、しかも途中の美人木にも目もくれず登っていくため、二人に先に行ってもらいました。
ただ、ラッキイな事に目的地はすぐそこで、もう一頑張りしたら二人が削り始めていた所に到着しました。
良かったですねぇ(^^)

さて、σ(^^;は早速休憩です。(^^;
いやぁ、景色のいいこと!
本当に山の頂上みたいな所でした。
さすがに、Mさんが山の上と言うだけのことはありますねぇ(^^)

 「この木でオオクワ幼虫を採ったんですよ」
と言う朽ち木を見ると、直径80cmは有ろうかという桜の大木の朽ち木です。
但し、高さは既に1.5mくらいになっていました。
Hさんがこの木を担当しました。
で、M氏とσ(^^;は周りの切り株に取りかかります。
なんと、そこは雑木林を伐採して杉林にしようとしている場所で、クヌギの切り株がたくさんあります。
しかも、結構カワラ茸らしいキノコなんかがビシバシ生えていたりして...
 「ふっ、ふっ、ふっ、σ(^^;はやりますよぉ!(^^)

が、出てくるのはかみきりの幼虫ばっかり(ひょっとするとタマムシかな?)
 「真っ直ぐな奴じゃなくて、丸まった奴が出てこいよぉ!」
と言う、σ(^^;のリクエストに応えたのか、わずか一匹だけクワガタの幼虫をゲットしました。(^^;
が、後は真っ直ぐな奴ばかり...
本当にここにクワガタがいるのかなぁ...

仕方がないので、休み休みやっていると、
 「ちょっと来て下さい」 と、Hさんの落ち着いた声。
何かな?と思ってHさんの方へ行ってみると、
 「カメラがあったら持ってきてもらった方がいいかもしれません」
と、Hさん。
 「えぇ!?」
と、残り二人。
行ってみると、ポコッと開いた丸い穴から、コクワとは思えないちょっと大きめのお尻が...
 「おぉ!これは!!」
と言うことで、3人で写真を撮りまくります。
まさか、出るとは思わなかったσ(^^;は、持っていったのが白黒の使い捨てカメラ。
こんな事ならNikonF3を持って来るんだったぁ!と思っても後の祭り。


その後、慎重に削り出し、遂に出ました! ♂のオオクワ!!!!!
大きさこそ50mmも切ろうかという小歯型の小さな奴でしたが、その感動的な姿には後光が差す思いでした。
 「やっぱり、いる所にはいるんですねぇ」
と、Hさん。
 「いやぁ、本当にいるもんだなぁ」
と、σ(^^;もあらためて思い直しました。


もっとも、σ(^^;は気持ちも新たに、今度こそ気合いを入れて挑戦しましたが、結局結果はNull。
その後、再びHさんがオオクワ3齢幼虫らしき奴を割り出して大騒ぎした採集でした。




結果


最終的に、σ(^^;は6匹の幼虫をゲットしました。
が、ワイルドオオクワのせいで、H氏とM氏の結果はすっかり忘れてしまいました。(^^;
聞いたような気もするのですが、ひょっとしたら聞き忘れたかも...
何しろ、燦然と輝くワイルドオオクワ♂1匹、幼虫1匹ゲットのHさんでした。



エピローグ


いやぁ、いる所にはいるもんです。
前回の感想としては、
 「親がいなけりゃ、子もいない」
でしたが、今回は違います。今回は、
 「いる所にはいるもんだ」
 「子がいるんだから、親もいるかも」

と言うことになりました。
ただ、Hさん自身は既にワイルド♂を昨年ゲットした経験者で、実はその嫁さん探しが主目的であったため、また行くことになるかもしれません。
本当は年あけて今年、また行くはずだったのですが、残念ながら大雪のため中止となっています。
もしまた採集に行くことが出来たら、ここでお会いしましょう。
そのときをお楽しみに。



おまけ


帰り道、トイレに行くために寄ったサービスエリアのトイレの入り口でのこと。
プラケを持った7〜8人の人たちと出会いました。

 「採れましたか?」と聞くと、
 「はい、結構採れました」
 「成虫も採れたんですか?」とσ(^^;。
 「一匹採れましたよ。」
 「おぉ!おめでとうございます。実は私たちも一匹ゲットしました」
 「それは良かったですねぇ。私たちも幼虫は小さいですけどたくさん採れましたよ」

へっ? おいおい、それって本当にオオクワかぁ?
ふとそんな気がしたσ(^^;ですが、そこはそれ、「もしかしたら虫研の吉田さんみたいな人なのか」とも思い、声には出しませんでした。
後で考えてみたら、σ(^^;も確かに「オオクワ採れましたか?」とは聞かなかったですね。(^^;
はたして、あの方達が採ったのは何だったんでしょうか???
もし、この記事を読んで、心当たりがある方がいらっしゃいましたらメール下さいね。
では...




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