がっちゃんの採集講座実践編

報告:Jimmy 撮影:k-sugano


 
日頃、まちかね掲示板やメールで情報交換している近畿支部メンバーであるがっちゃんさん(以下がっちゃんと省略)が主催する採集講座実践編が12月20日開催された。

もともと、11月に行われた近畿支部主催オフミの席で、「採集の神」と崇め奉られることになったがっちゃんであるが、そのノウハウを少しでも伝授してもらおうと、今年は近畿支部で大々的に採集ツアーを敢行しようとする計画が持ち上がっている。そこで、一度採集ツアーがどの程度の内容になるか、下見も兼ねて予行演習を行った。以下はその記録である。

参加者 講師:がっちゃん  生徒:k-sugano、テキサス、Jimmy

当日朝、生徒3人は、大阪中之島にある大阪市役所前に午前9時に集合。移動手段は、テキサスさんの横浜ナンバーの白のクラウンである!


テキサスブロンコ号で移動中


定刻通りに遅れることなく全員集合。さすが、仕事と比べて意気込みが違う。阪神高速を利用して、目的の地まで約1時間。われわれが到着するや否や、がっちゃんもクワガタ採集のために購入したという装甲車で到着。しかし、この時間の正確さはいったい何なのだろう。


参加者(左より、テキサス、Jimmy、がっちゃん)


講師がっちゃんに、生徒全員カンコーヒーをおごってもらい一息つくが、すでにみんな気合い十分で、早速身支度を整える。まず初めに、がっちゃんオリジナルの採集グッズを生徒全員が受け取り、使用に際する注意を受ける。うーん! トリップしそうな香りだ!?

いよいよ現場に突入を開始する。既に葉が落ちて思ったより見通しが良い。蛇の嫌いな私は正直ほっとする。ほんとは蛇より大きな蛾が嫌いなのだが、ここでは関係ない。



 

最初のポイントを探索     がっちゃんと講義を受ける生徒


最初のポイントで、いきなりうろのある木を発見。さっそく懐中電灯で内部を照らして見るとクワガタらしき後ろ姿がチラリと見えたので、がっちゃんグッズで採集を試みるが、意外と内部が深く奥に入られてしまう。

 

うろの内部をチェック      懐中電灯で入念に確認


いわゆる本来の採集ならば、すぐにあきらめずここからが腕の見せ所であるが、今回はあくまで採集講習会なので、潔くあきらめて次のポイントに移動。

 

立ち枯れしかかっているコナラ      立ち枯れに見入るJimmy


ここはなかなかよい雑木林が残っており、樹液を出している木々が点在しているとともに、細いが立ち枯れしているような木もそこそこあり、最盛期にくると相当の収穫がありそうな気がする。そう言う意味ではよい下見ができそうだ(^^)

 

竹林の中にも有望な木が!      これはと思われる木を調べる


1時間ほど経過したころ、がっちゃんから演習問題が出題され、半径50mほどの場所の中からオオクワガタが以前いた木を探すように指示された。
生徒3人は、5感を集中させ、持ち前の触覚をフル回転して必死にオオクワガタのいる木を探すが、それっぽい木がいくつもあるので特定に手間取る。
やがて、講師がっちゃんから正解が発表され、運良く私の指定した木がオオクワガタのいた(現在もいる?)木であると教えられる。 やったー!


オオクワガタがいた木  


その木は意外にも人が歩ける道に面しており、まさかと言う場所に立っていたが、前号の「オオクワガタが局地的に点在する生息地環境の共通点」にも指摘されていたように、

・クヌギ、コナラ、カシ等の雑木林である。

・木と木が重ならず出来るだけ一定距離空いているところ

などの条件が確かに当てはまっている。
更に、当日がっちゃんから教えてもらったポイントだが、

・南西方向に開けているところ

でもあった。 うーん、正直言ってそこまで考えたことがなかった。

 

講義を受けるテキサスさん     好ポイントを更にチェック


全行程数キロ、行動時間2時間あまりの駆け足採集講座でしたが、各自がこれまで実践してきた採集方法の正否を再認識するとともに、これまでとは違った視点で採集をすることの重要性を改めて肌で感じた一日でした。
講師がっちゃん曰く、「これまでの先入観や既成概念を一度捨て去ることから、新たな採集の道が開けてきます」との言葉が印象的でした!
今回はお忙しい中、ほんとにありがとうございました。
                      

愛車と愛用の採集グッズの前でご機嫌な講師がっちゃん


 
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