私はこうして馬鹿になった


KIDS


小学生の頃、公園で野球をしながらも木を眺めてはセミを捕っていた。登下校の際にもカマキリを見つけてはシャツにくっ付けて歩いていた。山へ行けばカブトにクワガタ、川ではサワガニ....近くの古墳ではザリガニ。

そんな少年もいつしか大人になり96年6月に結婚することになる。夏も終わりに近づいた頃、車で15分くらいのところに山があるのでそこで嫁さんと2人でバーベキューをしようということになった。落ち着ける河原を見つけ、ふと見上げるとそこにクヌギの木が見えた。

ん、あれはっ!?...駆け寄る私はすでに小学生の頃にタイムスリップしていた....結局、その日はミヤマクワガタ1匹だけだったが、この出来事こそが私をクワ馬鹿にする引き金となった。

結婚して入った社宅(現在も暮らしてる)が、あまりにひどいものでちょっとでも潤いをと熱帯魚を飼い始めておりました。そしてたまに見る熱帯魚雑誌に何故なのかクワガタの広告がいっぱい....興味半分で片っ端から資料を取り寄せてみると”憧れのオオクワガタ”が何とか手の届くような値段で売られている。...憧れのオオクワガタ....カブトムシをオス100円、メス50円(デパートでは3倍くらい)で売っていた小さなペットショップで何万円もの値段が付いていたあのたくましいクワガタ。一目惚れをしてしまった....翌日にはそのお店のおじさんに能勢(実家は伊丹....能勢の近くです)まで連れていってもらったりして採集を夢見た....その時は夢にまで見たオオクワガタの飼育にこれほどお金かかるなどとは夢にも思ってなかったもので....後先も考えずに枚方のとあるお店でオス57ミリ&メス39ミリを買っちゃいました....(^^; これは単なるプロローグに過ぎず...今でも買い続けているのであった。

こんなことを書くとクワ初心者が躊躇ってしまうかもしれないのでフォローを!

・飼育初年度を振り返ってKidsが気づいたこと

...私はクワ馬鹿である前に馬鹿であり、クワ貧乏である前に貧乏であった....


・来年のKidsの座右の銘

...クワガタもちょっと工夫でこのうまさ....


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