次号編集長から


キャッチセールスに騙される瞬間というのは不思議なもので、後から考えると「どうしてそんなものに、いつの間にはめられて」と思うものである。さすがに無駄に齢を重ねて大人になったせいかそういう経験はしなくなってきた。ところが油断しているとやはりそれに付け入る悪質な人物は世の中にいるもので、ちょっとした忙しさと心のスキをつかれてしまい、気がついてみたらいつのまにか私は怪しげなWeb雑誌の次回編集長というものにさせられていたのである。以前外人さんの子供の里子を引き受け損ねて残念がっていたら、すかさず須磨平さんをペアで送り付けられた事があったが、今考えて見ればこうした小技が心理的にこちらを追い込んでいたのであろうと思う。実に巧妙な作戦と言わねばならない。しかし考えて見れば私も英文化だの大図鑑まとめ買いだのと小技をいつの間にか結構弄しており、私の次をお願いすると断れない輩は全国に何人もいそうである。今冷や汗を流したあなた、そうあなたですよ、次回は(笑)。


第1回編集長 椎羅漢須


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