まず、日本の四大産地である福島県、山梨県、大阪府、佐賀県には、共通点として古くからの農耕地、旧街道がありました。つまりは、畑の肥やし等の材料や、街道の整備材等として、比較的他の地域と比べてクヌギ等を積極的に使用したところです。このような地域では、必然的に台場クヌギ等が人為的に形成されておりました。ですから、これらのことを参考にすれば、比較的簡単にオオクワガタの生態を観察することが出来ました。
しかし、現在では場荒れが酷く乱獲が進み、ほとんどの産地では野外個体をセオリー通りに観察することは、非常に困難になっているのが現状です。では、観察するにはいったいどうすればよいでしょう?
1,クヌギ、コナラ、カシ等の雑木林があればベスト。
2,生息に適していれば単独でも生息。
3,河原の土手等の木。
以上が生息している場所の共通点です。
1,1日の時のなかで、空気の流れが2〜4回止まるところ。
2,風通しが良い丘。
3,木と木が重ならず出来るだけ一定距離が空いているところ。
以上が生息している環境の共通点です。
以上のことをポイントに、従来の既成概念を捨てて、オオクワガタの生息地を再検討されてはいかがでしょうか。
オオクワガタは、確実に環境の変化に位相をあわせて生息しているようです。
皆さんも視点を変えてみてはどうでしょう。