Q&A on the Web

今回寄せられた質問の解答はあの有名な「亀有クワガタ研究所・オオクワガタ飼育マニュアル」の監修者Heroさんです。
またこのコーナーでは、皆様からの質問をお待ちしてます。質問のメールは k-sugano@mars.dtinet.or.jp まで!

解答者:Hero

Q1
越冬する種と越冬のさせ方を教えてください。

A1
国産について回答します。活動した後にでも越冬出来るのは、Dorcus属とSerrognathus属です。但しノコやミヤマでも、秋口に羽化した個体はそのまま蛹室内で越冬します。

 越冬のさせ方法は、フレークをプラケの半分以上(出来れば7分目 )入れて十分に加湿し、プラケと蓋の間にラップ( 当然、空気穴は必要 )を挟み、温度変化の少ない玄関やトイレなどで保管します。

 ここでのノウハウは、まずフレークの量です。少ないと当然ダメですが多いと、ラップと蓋の間へ上がってそのまま即神仏になってしまう事があります。 ですから、背伸びしてもラップに身体が届かない程度にフレークを入れましょう。

 ノウハウの2っ目は、ラップです。ラップは何故必要か?
日本の冬は乾燥しています。ラップをせずに置くと直ぐに乾燥してしまい管理が大変です。 ラップをすると加水の必要が無いとは言い切れませんが、確実に頻度は下がります。
くどい様ですが、空気穴は確実に開けましょう。

Q2
室内温室の話題が良くでますが、室内温室の選び方と温室飼育についての注意事項について教えてください。

A2
選び方は、特に有りません。好きなメーカの物を自由に買って下さい。(^^;
とにかく定価で買うのは馬鹿げてますので、ディスカウントされた物を買いましょう。(^^)

温室飼育での注意事項はまず、ヒーターの直上部へは絶対に生き物を入れたプラケを置かない事です。 置けば間違いなく~☆~します。

次に乾燥です。温室内は、冬場の乾燥に輪を掛けて乾燥します。一番良い方法は、ヒーターの直上部へ大き目のトレーを置き、その中を水で充たす事ですね。私の場合は加湿式内気扇を使用していますが、これかなり高いです。(^^;;;

Q3
菌糸ビンの選び方について教えてください

A3
菌糸瓶は同一メーカ品でもロットにより差が出ます。
通販ではなく自分の目で確認しながら購入出来る人は、まずロットを持ってできるだけ重いのを選びましょう。また購入時に、既に菌床が黄ばんでいる物は買わないようにしましょう。

Q4
菌糸ビンの交換時期について教えてください。

A4
一般的には2ヶ月が目安ですが、個体差や菌床の劣化速度にも影響されます。
6ヶ月交換無しで羽化までOk!な場合もありますし2週間でダメな場合も...。
とにかく黒く成ったら危険です。それと臭いを嗅いで、アンモニア臭がしている様だと即交換です。

Q5
菌糸ビン飼育に適した種、適さない種はありますか?

A5
菌床は生オガコを使用していますので、黒腐れを好む種には不向きです。
実際に菌床の効果が顕著なのはDorcus属だけだと思われます。
( 外産Serrognathus属の中には、菌床に適した種も居る様です。)

Q6
オオクワガタの飼育方法はだいたいわかってますが、大量に産卵させるコツがあったら教えてください。

A6
大量に産卵させると寿命が縮まりますのでお奨め出来ません。
しいて言うならば、太くて若干柔らか目の産卵木を沢山セットする事ですね。
それと、交尾済みの雌雄は分離して飼育する事です。


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