INDEX (2011.5.10更新)
価格は発行当時のものです。絶版の書籍も含まれています。
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- 書籍:燃料電池
- 書籍:環境、新エネルギー、リサイクル
- 書籍:EV、自動車
- コンバートに関する実用書
- 雑誌
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新着書籍
ほんとうのエコカーをつくろう 加筆訂正
中島徳至著 日経BP社 2010年 \1,400+税
著者はゼロスポーツ代表取締役として長年にわたりコンバートEVの販売を事業としてきた。
本書では同社のEV開発の経緯を紹介しながら、今後のエコカーの開発ならびにベンチャービジネスや日本の産業のあり方について、多くの示唆を与えている。
評者は最近話題のコンバートEVビジネスについて懐疑的な見方をしている。
ご存知のように同社は日本郵政向けのEVの納入がうまくいかず、倒産した。
しかし、その事業は他社に譲渡され、再スタートするという。この事実を踏まえても本書の価値が下がるものではない。
コンバートEVに関心がある読者だけでなく、起業や環境問題に関心のある幅広い方にお勧めしたい。
中古家電からニッポンが見える NEW
小林 茂著 亜紀書房 2010年 \1,600
著者は(株)浜屋の社長として長年にわたって中古家電を海外に輸出してきた。
本書はその実体験を通してリサイクルおよび日本製品の競争力や、開発途上国の求める製品像を説く。
知られざるリサイクルの現場を生き生きと描くとともに、日本の産業の未来像も示唆する良書である。
雑誌 Active Vehicle (月刊) NEW
交通タイムス社 2010 \680
(たぶん)日本初のEVおよびエコカーの専門誌。エコカーやEV専門というと、どうしても環境をテーマにしたまじめなものを想像してしまうが、本誌はチューニングカー雑誌の体裁でエコカーを明るく、楽しく紹介している。ノリは軽いが、内容はしっかりしている。
エコカーもEVからハイパワーのディーゼルターボやハイブリッドSUVまで、バラエティも広くなり、楽しみ方も多様化している。
普通の自動車の1ジャンルとしてエコカーを取り上げて月刊誌を立ち上げた取り組みを、まずは賞賛したい。
この雑誌が世間に受け入れられるようであれば、エコカーの地位は確立したと言えるだろう。
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書籍:燃料電池
- 燃料電池のおはなし(改訂版)
- 著者:広瀬研吉 日本規格協会 2002.3.25 \1,400+税
将来の自動車用動力源、また分散型発電システムとしてもっとも注目されている燃料電池についてその原理から応用まで平易に解説されている。
- 燃料電池革命
- 著者:駒橋 徐(こまはし しずか) 日刊工業新聞社 2000.7 \1,600+税
現在未来の自動車用動力源として、分散型発電システムとしてもっとも注目されている燃料電池にかかわる企業の活動を中心に開発の動向や問題点などを詳述している。
本書は資料的価値は高いが元が新聞の連載であったこともあり、全体が新聞記事の寄せ集めのようになっていて、全体の流れがつかみにくい。また、文体が簡潔すぎて唐突に専門用語が出てきて解説もないため、化学や電気に関する基礎的な知識がないと完全に理解するのはむずかしい。
- 燃料電池で世界を変える
- 著者:トム・コペル、酒井泰介訳 翔泳社 2001.1 \2,000+税
現在自動車用燃料電池の世界で最も注目を集めているバラード・パワー・システムズ社の現在までの開発、発展の過程を追ったドキュメンタリー。燃料電池そのものだけでなく、ベンチャー企業の成功物語としてもおもしろい。
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書籍:環境、新エネルギー、リサイクル
中古家電からニッポンが見える小林 茂著 亜紀書房 2010年 \1,600著者は(株)浜屋の社長として長年にわたって中古家電を海外に輸出してきた。脱「ひとり勝ち文明論」
本書はその実体験を通してリサイクルおよび日本製品の競争力や、開発途上国の求める製品像を説く。
知られざるリサイクルの現場を生き生きと描くとともに、日本の産業の未来像も示唆する良書である。
著者:清水 浩 ミシマ社 2009 \1500+税
EVの研究を長く続け、高性能EV「エリーカ」を開発した著者が、従来の化石燃料に乗った文明を「ひとり勝ち文明」と定義し、その限界が見えた今、太陽電池を電気自動車によって誰にもエネルギーと移動手段が手に入る社会を作ることで、未来が開けると論じている。
もちろん、実際の複雑な社会が簡単に割り切れるものではないが、やりようによっては明るい未来が開けると考えるきっかけになる良書である。
中学生でも理解できるように平易に書かれている。特に次世代を担う若い世代にお勧めしたい。
- 不都合な真実
- 著者:アル・ゴア ランダムハウス講談社 2007.1 \2,940
いまさら解説するまでもないが、元米大統領候補の著者が地球温暖化への警告を発した話題の書。
迫力と説得力のある写真と文章で地球温暖化の現実をわれわれに突きつける。
わかりやすさの点では現時点でこれ以上のものはないであろう。
多少誇張した表現も含まれるが内容には専門家も折り紙をつけている。最近発売された同名の映画のDVDもお勧めしたい。
- エンジニアが書いた環境エッセイ −現代の恐竜−
- 著者:松村 眞(まつむら まこと) (株)工業調査会 2005.9.9 \1,500
私たちの日常生活が環境に与える影響を語ったエッセイ。エンジニアである著者がデータを用いて具体的かつ客観的に環境問題を語る。語り口はきわめて平易でわかりやすい。便利な生活と省エネ、買い替えか長く使うのが良いか、どのような行動が環境に与える影響を少なくできるのか。日ごろから環境問題を気にしている生活者には良い回答となろう。副題の「現代の恐竜」は、資源を食い尽くす先進国を、滅亡した恐竜になぞらえたもので、私たちが「恐竜」にならないように普段の生活を考えて生きたいものである。
- 愉しい非電化
- 著者:藤村靖之 洋泉社 2004.6.8 \1,365
私達は便利な電気製品に囲まれて暮らしている。ここまで本当に電気を使う必要があるのだろうか。本書は発明家である著者が昔の素朴な機械を回顧し、電気製品の効率を考察するとともに、ユニークな「"非"電化製品」を紹介している。電気を使うことが当たり前となっている「現代人」には良いカルチャーショックとなる。
- もったいないから おもしろいから 我が家と地域の自給エネルギー
- 雑誌「現代農業」2004年5月増刊 (社)農山漁村文化協会(農分協) 2004.5.1 \900
農業専門誌の増刊号、農村、山村での自然エネルギーの導入、循環型社会実現への取り組みの事例が多数紹介されている。 環境については頭でっかちの空論がはびこっている中、地に足のついた活動が全国に広がっていることがわかる。発行元が運営する農業書センターは東京都大手町、JAビル地下にある農魚業、林業、ガーデニング書専門店で、入手が困難な専門誌や専門書まで幅広く揃っていて、通信販売も行っている。
- 手作りエネルギー大全
- 家の光協会編 家の光協会 1997.1.1 \2,800+税
太陽光、風力、雨水、バイオガスなどを利用した自然エネルギーの供給システムを自作した実例を多数紹介。専門家による自然エネルギーの解説も詳しい。自動車についてはソーラーカー製作の実例が紹介されている。
- ゼロエミッションと日本経済
- 著者:三橋規宏 岩波新書 1997 \650(税込み)
主に日本国内のゼロエミッションに対する企業、自治体の取り組みを紹介している。ジャーナリストである著者は精力的に取材して幅広い取り組みを紹介しているが、やや表面的で深みにかけるきらいはある。また、1997年現在の最新情報であっても現代ではすでに古くなっている部分も多い。ただ、ゼロエミッションの具体的な姿を知るには手軽で良い。EVを導入している屋久島や米チャタヌガ市、低公害車導入に積極的な東京、板橋区についても紹介している。
- エコロジー的思考のすすめ −思考の技術
- 著者:立花 隆 中公文庫 1990(文庫版、原著は1971) \480(税込み)
近年、エコロジー、エコという言葉はポピュラーになった。ところが、本来の「生態学」という意味がともすると忘れられ、「環境にいいこと」という意味合いで商品名などに安易に使われているのが目に付く。本書はエコロジーの意味、考え方を通して人間と自然の関係について鋭く警鐘を鳴らしている。本書が「思考の技術」というタイトルで1971年に発行されたことに注目したい。そして30年たっても本書の内容が古くなっていないということを良く考えたい。
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書籍:自動車、EV
エコカー激突
著者:舘内 端(たてうち ただし) 技術評論社 2009 \1780+税
自動車評論家で、日本EVクラブ代表を務める著者が、石油の枯渇から考えられる自動車の未来、そして各国のエコカーの現状と未来を紹介し、様々な視点から検証する。ハイブリッド、EV、燃料電池、クリーンディーゼルなど、さまざまなエコカーの状況が良くわかる。
ハイブリッド
著者:木野龍逸 文春新書 2009 \750+税
日本初の市販ハイブリッド車、プリウスの開発ドキュメントを通して、現在非常に注目を集めているハイブリッド車およびEVなどのエコカーの未来についても語る。家村浩明氏の「プリウスという夢」 も併読されることをお勧めする。
- 3年後に生き残るクルマ
著者:舘内 端(たてうち ただし) 宝島社新書 2009 \667+税日本EVクラブ代表を務め、自動車評論家として活躍する著者が、NIKKEI NETの日経Ecolomy連載コラム「2010年に生き残るクルマ」というタイトルで2007年から2009年にかけて連載したコラムをまとめたもの。エコカー、代替燃料についてタイムリーに書かれたコラムを、その2年後の変化と合わせて比較することで、近未来の自動車の世界を描いている。電気自動車が加速する著者:御掘直嗣(みほり なおつぐ) 技術評論社 2009年 \1,680+税元レーサーで、日本EVクラブ副代表を務める著者が、電気自動車及び燃料電池車の開発関係者に取材し、その歴史、現状、未来について平易にまとめた良書である。一般の読者にも十分理解できる範囲で技術面の記述も正確に記されている。
- ディーゼルこそが地球を救う
- 著者:小川英之、清水和夫、金谷年展 ダイヤモンド社 2004.4.15 \1,600+税
日本では評判の悪いディーゼルエンジンだが、環境意識の高い欧州では高い効率が認められ、普及している。改良された燃料と最新の制御方式によるディーゼルエンジンはガソリンハイブリッドと並んで次世代を担う動力源として重要である。研究者と自動車評論家である著者が日本国内のディーゼルに対する誤解を解くべく、最新の情報を紹介している。
- 木炭自動車
- 著者:塩ノ谷幸造 パワー社 1996.5 \2,000+税
きちんと設計された木炭車が走るときに二酸化炭素以外の有害物質を出さないことはあまり知られていない。
戦時中の遺物と見られがちな木炭車だが、木材資源が再生可能であることを考慮すればこれも”代用燃料”ならぬエコカーの一つとして捉えるべきである。森林資源が豊富で間伐材の用途がなく、森が荒れている日本では薪ストーブや木炭車などはもっと見直されるべきではないか。本書は長年にわたって木炭車を研究、製作してきた著者の研究成果が詰まっている良書である。
- ガソリン車が消える日
- 著者:舘内 端(たてうち ただし) 宝島社新書 2000.11 \720+税
石油の枯渇、大気汚染、地球温暖化など自動車に突きつけられている問題は重い。
自動車評論家、そして日本EVクラブ代表でもある著者がこれらの現実と解決策としての次世代車の現状と可能性についてわかりやすく解説する。ただし、石油が枯渇したらどうやって燃料電池やEVを作るのかといいう問題に対する回答はない。
- 図解 エコフレンドリーカー
- 著者:御掘直嗣(みほり なおつぐ) 山海堂2000.11 \1,700
日本EVクラブ副代表で自動車評論家の著者が低燃費ガソリン車からFCEVまで低公害車について平易に解説。様々な種類のエコ・カーが偏りなく並列的に取上げられているので環境問題と関連する自動車の問題がよく理解できる。
- すべての自動車人へ
- 著者:舘内 端 双葉社 1999.11 \1,700
自動車評論家、そして日本EVクラブ代表でもある著者が自動車が抱える問題と未来について無視できない現実を語っている。自動車好きも反自動車派もともに読んで考えてみたい。
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Active Vehicle (月刊) NEW
交通タイムス社 2010 \680
(たぶん)日本初のEVおよびエコカーの専門誌。エコカーやEV専門というと、どうしても環境をテーマにしたまじめなものを想像してしまうが、本誌はチューニングカー雑誌の体裁でエコカーを明るく、楽しく紹介している。ノリは軽いが、内容はしっかりしている。
エコカーもEVからハイパワーのディーゼルターボやハイブリッドSUVまで、バラエティも広くなり、楽しみ方も多様化している。
普通の自動車の1ジャンルとしてエコカーを取り上げて月刊誌を立ち上げた取り組みを、まずは賞賛したい。
この雑誌が世間に受け入れられるようであれば、エコカーの地位は確立したと言えるだろう。