はじめに
ミツオカのMC-1という50ccミニカーのエンジンが不調になったものが当支部にやってきました(写真左)。きれいな色でかわいいデザインです。
以前からあったヤマハの立って乗るタイプの電動ゴルフカート(写真右)は運転が難しく、公道を走ることもできないので、これを解体してモーターなどを移植してMC-1のEVを作ることにしました。
- エンジンパーツの取り外し
このMC-1という車ですが、FRP一体成形のボディがかぶせられていて上からはエンジンにアクセスできません。軽いので横倒しにするのは楽なのですがこの状態でオイルやガソリンが入っているエンジンを整備するものなのでしょうか?
ともかくこんなものはEVにしてしまうに限ります。まずはトランスミッションを残してエンジンと燃料タンクなどの部品を取り外しました。
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写真左:取り外したエンジン関係のパーツ 右:エンジンを外したトランスミッション部分
- 電動カートの部品取り外し
ヤマハの電動カートから必要な部品を取り外します。
下の写真のようにモーター、コントローラなどを外しました。
- 組み立て
外したモーターその他をMC-1に組み込みます。
今回はカップリングと、モーターを支えるブラケットを製作してモーターをトランスミッションに直結しました。
座席後ろの荷物置き場に12Vのバッテリーを2個搭載してとりあえず完成です。
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登録
ミニカーは原付と同じ手続きで登録できますので特に改造申請や車検はなく、地元の役場に改造内容を申請し、ナンバーが交付されました。
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今後の課題
無事に公道を走れるようにはなったのですが、ブラケットの強度が不足しているらしく、振動が出ることがあります。耐久性やトルクを考えるとチェーン駆動にしたほうが良いかもしれません。
イベントでちょっとした試乗するくらいならこれでも良いのですが、完成度を上げるにはまだまだ改良が必要です。
バッテリーが24Vなので、天気がよければソーラーパネル2枚だけで十分に充電が可能です。
日照量の多い松本市の市街地で使うには最適ということが確認できました。
アースデイ松本2007会場にて充電中(2007.4.30)
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