私がスペインに興味をもったのは高校の時、
アーネストヘミングウェイを読んでから…
その乾いた文章と喪失感に私は共感を覚えた。
その小説「日はまた昇る」にはスペインの牛追い祭りサンフェルミン祭の場面が登場する。
雑誌でその写真を目にしたときこれかあと思った。
なんでこんなバカなお祭りが存在するのか不思議だった。
それがスペインとの出会い。
そしてテレビコマーシャルで不思議な空間を目にした。
後で知ったのだが、それがガウディのグエル公園。
やがて日本でもガウディのことが紹介され始める。
こんなグロテスクな建築物を町中に置いておけるスペインってなんだ???
気がつくと私はスペインにはまっていた。
ピカソを生んだスペイン。ダリを生んだスペイン。
私の中で不思議の国スペインはますます変な国。
その国を知りたいと思えばやはり歴史に辿り着く。
やっぱ調べなきゃってことで出会ったのがロバートキャパ。
彼の写真は戦争の存在を静かに淡々としかし力強く訴えていた。
スペインの市民戦争の存在とヘミングウェイが繋がった。
そして人間の歴史は戦争の繰り返しだったことに気付く。
ゲルニカをみた時とても悲しかった。
それでもスペインは明るさを忘れずにいる。
光と陰。これはきってもきれないものらしい。
スペインの乾いた大地で感じる孤独は、寂しさではない。
魂の流れを感じる。
ただよう感じ。
すべてを受け入れる感じ。
そんな感じが写真で撮れたらうれしい。
------------------------ SUSU.