■ サイドモールを非ボディー色にリペイント ■ |
標準装備の
「カラードサイドプロテクトモール」
を自分の好きな色にリペイントしてしまうゾ〜、の巻。
(青いボディに「赤いモール+光沢ライン」・・・となりました。)
●1999-04-06:新製、 ●1999-06-23:レイアウト修正、 ●2002-02-16:デザイン変更、校正
<完成図/ボディ同色のモールを
あえて非同色に>
車体色が「ロイヤルブルーマイカ」なので、モールは「レッドマイカ」にしてみました。
モールの上端には、トヨタのマーク II
と同様、シルバーのラインも入れてあります。
(注:「何でこんなことをするの?」
と 笑われても別にいいです、自己満足ですので。)
1.はじめに |
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いかにして私はモールを非ボディ同色化するに至ったか? 私のBGレガシィ(Bタイプ)GT−Bでは、サイドプロテクトモールはボディ同色タイプが標準装備されています。ボディカラーは 深い青みのある 「ロイヤルブルーマイカ」ですので、サイドモールも 「ロイヤルブルーマイカ(相当?)」 ということになります。一部のグレードでは、このサイドモールは塗装されず、黒い色のままボディに装着されています。 ドレスアップ関係の自動車雑誌には、そんな黒色仕様のモールに対して 「どうしても気になる黒いモール。さあ、あなたもフィルムキットでボディ同色のカラードタイプにしませんか? ・・・うんぬん」 といった広告が見受けられます。みんな、ホントにそんなに黒いことを気にしているのだろうか??ボクはそんな広告を読むと、「どうしても気になる」 というのはモールが黒いことではなくて、いかにも読み手の不安をあおるような、そんな広告の宣伝文句自体が 「どうしても気になる」 のである。少なくとも私にはそう感じられてしまう。 ちょっと話しはそれるけれど、たとえばTVの天気予報番組で、キャスターが 「さあ、次は気になるお天気の情報です。」 などと言おうものなら、「気になる」 というのは 「客観的な事実」 を述べたことにはならないから、次のコーナーに画像を切り替えるための枕詞としては実に不適だと感じてしまいます。サブリミナル効果で、明日の天気を気にしない人が、暗示で本当に気にするようにされてしまったら、私は不快に思うどころか、一種の恐怖感さえ覚えてしまいます。 すみません、カラードモールについての話しに戻します・・・。 で、早い話、自分で気に入った色があるならば、何も 「ボディ同色」 にする必要はまったくないのです。青いボディに赤いモールだって良いじゃないか。ボクの場合、たまたま好きな色にペイントする前の状態が「ボディ同色」だっただけのことである。ここで 「ナゼ赤か?」 と問われると、実は答えに窮する。前車のセダンRSのボディカラーはレッドマイカで、内装(ステアリングホイールもシフトノブもカバー類も)赤色に変えていたから、多分そのときのイメージの余韻が、脳裏にかすかに残っていたためだと思います。 かくして私は、他人から見れば 「せっかくの」 ボディ同色カラードモールを廃して、ホルツのウレタンスプレーでのリペイントにチャレンジすることに したのです。で、この時点ですでに純正オプションのRFRBブランドには「カラードプロテクトモール」 なるものがボディ各色そろっていました。そう、ただ単純に赤くするだけなら、このオプションのモールを買って装着すればおしまいなのです。しかし、自作派(&節約家)の私は、そうすることを許しませんでした。モールの自家塗装への道へまっしぐらです。ただ、何年か経ったのち、将来下取りに出す場合のことを考え、普通の 「黒い」 モールを入手してこちらの方に塗装しました。もともと標準で付いていた 「(ボディ同色の)青い」 モールは、丁寧にボディから取り外された状態で、来るべきときに備えて今は倉庫で眠らせています。 ちなみにディーラーの担当セールス氏によると、モール交換で非オリジナルのままになると査定額は落ちるが、私のように純正品をキープしている場合は査定落ちは考えないそうです。やっぱり、改造は元に戻せるのが基本だと再認識した次第です。 |
2.必要なもの |
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サイドプロテクトモールの非ボディ同色化(リペイント)に際し、あらかじめ準備したものは以下の通りです。その他、必要に応じて何段階かのサンドペーパーやマスキングテープ、あるいは新聞紙やついたてなどを利用します。 ●塗装用のプロテクトモール(標準装備品は取り外して保管するため) またごく一般的なことですが、塗装をする際の注意点としては、次の点を考慮すると良いでしょう。 ●風が強い日は避ける。「ゴミ・ブツ」の原因になるため。 |
3.標準装備のモールのはがし方 |
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整備解説書などによると、モールをボディからはがす際には
「タコ糸」 を使用する、とあります。
つまり、ボディとモールのスキマに糸をくぐらせ、上下方向にすりこぎしながら徐々に分離させる、というものです。標準的な作業ではそれがベストだと思います。まず失敗もないでしょうし。で、タコ糸の無い私はどうしたか? 気温の高い日に、手でモールを直接引張ってはがしました、ハイ。えぇ、お察しの通り、やたらと時間がかかりましたよ。ここは慎重に作業を進めないと、モールの塗装に
「シワ」 が寄って台無しになりますから。 でも一番時間がかかったのは、実はモールを無傷ではがすことではなく、はがしたあとの両面テープの残骸(=粘着部分)を除去する作業なのです。こいつがえらいしつこい。いびつな形になりながらも、ガンコとしてはがれようとしません。ドライヤーで暖めると多少ははがれやすいようですが、結局、私は
「弱い溶剤+力技」 でこなすことにしました。まるで
「振動系の技」 が苦手で 「力技系」
に走りやすい私の器械体操の演技にも似た決断かも知れません(って書いても誰も分からない?)。 |
4.塗装後に、ストライプテープを貼る |
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うまく塗装ができたら、充分乾燥させます。クリアを塗った方が、色の保護の点でも艶の点でもよいでしょう。仕上がり具合に満足できない場合は、溶剤を使って塗装を落とし、工程の始めから再度作業を繰り返します。
私の場合、幸いにも作り直しをせずに済みました。 次に両面テープをモールの長さに合わせてカットし、張り付けます。 プロテクトモールのボディへの固定方法は、「モール裏側 のクリップを ボディ側の穴に挿入した上で、両面テープにより固定する」 というものです。クリップは一つのモールあたり、位置決め用のノックを含めて3〜4ヶ所でした。取付けは、やはり気温の高くなる時間帯を狙い、傷がつかないように 保護布の上からモールを丹念に圧着させていきます。 車両左側のモールの拡大図 車両右側のモールの拡大図 次に、仕上がったモールについての感想を述べてみます。はっきり言うと、占める面積の大きな(=背景色となる)ボディ側の色が 「ロイヤルブルー」 という 「濃い」 色であるため、少々のことでは面積の少ないモールの赤は目立たないのが分かります。一言で言うと、「モールの赤はそれ単独ではボディの青に負けている」 といった感じです。レッドマイカよりも、心持ち明るめの赤の方が(私の頭の中に描いていたイメージに)似合っているかも知れません。 そこで色合いのバランスを取るため、上の画像にもあるとおり、モール上端部にシルバーのストライプテープを貼ります。このあたりの
「光り物をアクセントとして加える」
という発想は、トヨタのマークII
などを参考として決定しました。やはりトヨタ車を見ていると、下品にならない程度に
「光り物」
を(エクステリアやインテリアに)ちりばめるのが上手だなぁ、と感じます。(注):赤いモール自体が下品だというツッコミは、無しね。 |
5.まとめ |
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モールを自家塗装してから、('02年2月時点で)すでに5年半ほど経過していますが、特に塗装面の荒れや退色などは感じられません。強いて言うと、モール上端に貼ったシルバーのストライプテープが、経時変化で次第に曇ってくるのが難点でしょうか。
そのため、このストライプテープに限っては、ほぼ1年おきに新しいものに張り替えています。といっても、一回の張り替えで約3m強しか使用しませんので、前回使用した分の残りで充分間に合っています。仮に幅4mm程度の新品ストライプテープ
を新規に購入したとしても、数百円程度で済みます。 今回のアイテムは、ドレスアップというよりも単に自己満足的な改修ですが、その気になればいつでもノーマル状態に戻せますし、戻さなければ(客観的に見ると)なかなか怪しい雰囲気を醸し出しているので、他人が近寄りにくいため(??)か、今のところはボディにイタズラされたり盗難されたりするという被害にはあっていません。 < 完成した状態。 単なる自己満足の世界か? > 初めてこの 「ボディカラー非同色のモール」 をご覧になる方々には、少々違和感が伴うと思いますが、エンジンやミッションや脚周りといった 機能部品 ではありませんので、これくらいは各自の自由な感性に任せて仕立てても良いのではないか・・・ と私は思っております。 もちろん、「こんなのはドレスアップとは呼べない」
と思われる方々も、少なからずいらっしゃることでしょう。しかし、何も
アフターマーケット品
で着飾るだけがドレスアップではないと思うのです。アフターマーケット品であってもそれを違う形で流用することにトライしてみるとか、あるいは純正品でも自分の感性に沿って改修するといった形もまた、ドレスアップの一つの方向性ではないかと考えるのです。結局は
「自己満足」
という形に集約されるでしょうから、他人に迷惑をかけるようなもので無い限りは、こういった
「感性」 と 「個性」
を大切にしていこうと思います。もし街中でこのクルマを見かけても、温かい目で見守ってやって下さい、たとえ腹の中では笑っていても良いですから。 |
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(異種ウィンドウフィルムを重ね貼り) (フォグランプグリルの製作)