△▽ 髪を塗る ▽△

 

1.基本は肌塗りと一緒
 髪塗りに入ります。
 基本的には前段の「肌を塗る」と同じです。まずは「髪」レイヤーの上に「髪影1」レイヤーを作成しておいてから、再び「髪」レイヤーを選んでおいて
[選択範囲]-[不透明部分の選択]を実行。再び「髪影1」レイヤーに戻り、ここに髪の影の色を塗っていきます。
 

 髪につける影は、描き手によって様々かと思います。大雑把に書き込む方もいらっしゃれば、細かく書き込む方もいらっしゃるでしょう。ここでは私の書き込み方で話を進めさせていただきます。
 左図のように、まず細かい影の部分を黒で塗っていきます。

(私はPhotoshopで書く場合は「指先ツール」で色を伸ばし伸ばし影をつけていくのですが、PictBearの指先ツールの場合はこの方法が出来ませんので、今回はそちらの方法は使いませんでした。今後のバージョンアップに期待大)

 そして、左図のレイヤーの描画モードを「オーバーレイ」に変更すると……。
 こうすることで髪の色よりもやや濃い色で影がつくと思います。

 ただ、このままですと多少影の部分がくっきりし過ぎている感がありますので、馴染ませるために
[フィルタ]-[ぼかし]-[ぼかしガウス]を実行。今回はパラメータを“10”としました。お好みで変更してください。
 比べてみると下図の通りです。

ぼかし前

ぼかし後


 後は肌の時と同じように、更に濃い影をつけていきます。まだ選択範囲は解除してはいけませんよ。
 新たに「髪影2」というレイヤーを上に作成し、その上に今度は大まかな影を
で着色していきます。光の当たる方向を考えて、特に影の濃くなる部分をこの大雑把な影で塗りつぶします。この時に、あらかじめレイヤーの描画モードを「オーバーレイ」にしておくと、塗りやすいと思います。
 重ねた事によって影の部分が濃くなりすぎてしまったようならば、レイヤーの
不透明度を変更すると良いでしょう。今回の場合は「髪影1」の不透明度を90%、「髪影2」を50%にしました(下図左を参照)。


 次に、ハイライト。新しく「髪ハイライト」レイヤーを「髪影2」の上に作成し、今度は白でツヤの部分を塗っていきます。で、描画モードを「オーバーレイ」に変更。

描画モード「通常」

描画モード「オーバーレイ」

 

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2.髪の色を変える

 レイヤーを結合する前ならば、髪の色を好きな色に変えることが出来ます。

 まず、「髪」レイヤーを選択しておいてから
[レイヤー]-[透明部分の保護]を選択します。こうする事で、色の塗ってある箇所のみ書き込むことが出来るようになります。逆にいえば、透明部分にはみ出さずに着色が出来るというわけですね。([選択範囲]-[不透明部分を選択]と同じ効果ですが、選択範囲を示す[透明部分の保護]の場合は点線が表示されないので作業がしやすいという利点があります)
 続いて、好きな色をパレットから選び、[編集]-[塗りつぶし]を実行。すると、髪の色を好きな色に変えることが出来ます。
 後から色を変えたいときは、この方法が便利ではないかと思います。

オレンジにしてみたり…

 

赤髪にしてみたり


 今回は、もとより少し淡い蒼に変更しました。
 基本的に、彩度の高い色(=鮮やかな色)よりも彩度の低い色(=くすんだ色)の方が、影やハイライトが馴染むようです。
 色々と試してみた下さい。


 全て完了したら、
[レイヤー]-[透明部分の保護]をクリックして解除します。この動作は必ず行ってください。そうしないと、次の書き込みが出来ません(^-^;
 そして肌塗り同様、「髪影1」レイヤーを選択しておいて
[レイヤー]-[レイヤーの結合]-[下のレイヤー]を実行。同じように「髪影2」「髪ハイライト」の順で結合させて行って下さい。

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