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新郎の父の挨拶

2003.05.26. 掲載
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私は、ただいまご紹介いただきました、新郎の父、野村 望でございます。 皆様、本日は大変お忙しい中、圭と千佳の、結婚披露宴に、ご出席下さいまして、ありがとうございました。心から御礼申し上げます。

二人は、5月3日に、イタリアのフィレンツェにある、ヴェッキオ宮殿で、結婚式を挙げました。その結婚式も、今日の披露宴も、すべて、二人が計画し、二人で決めたことでございます。私ども両親も、二人に招待されて、ここに参りました。

本日の披露宴は、私がこれまでに経験したことのない、型破りなもので、正直言って驚きました。しかし、それ以上に楽しくて、幸せな気分になれました。

皆様方の中には、眉をひそめられた方も、いらっしゃることと存じますが、慶びごとに免じて、若い二人のわがままを、お許し頂ければ、何よりも嬉しく存じます。

私には、二人のことで、強く心に残っていることが、あります。それは、今から6年前の、2月25日の夜でした。圭が急性肝炎で緊急入院をしたと、大学から電話連絡がありました。肝臓の障害の程度を表すGPTが、8000を越えていると聞き、劇症肝炎でないか、命に別状はないか、と不安な気持で、妻と病室に駆けつけました。

そこで、初めて千佳さんに出会ったのです。伝染力の非常に強い肝炎、である可能性が高いというのに、千佳さんは、それを全く気にせず、必死で、圭の看病をしてくれていました。それを見て、私たちはホッとすると同時に、ことばで言い表せないほど、感動致しました。

与謝野鉄幹の歌に、「妻をめとらば才長けて、みめ麗しく、情けあり」とあります。

圭、お前は、ほんまに幸せ者だ! 千佳さんを大事にするんだぞ、分かってるな!
千佳さん、圭をよろしくね!

これから、時が過ぎ、自分の人生で、一番良かったことは何か、と振り返ったとき、ためらうことなく、それは結婚だった、と思うことができる家庭を、これから二人で、作り上げて行って下さい。

それが、私たちの願いであり、千佳さんのご両親もまた、同じ気持でいらっしゃることと、思います。

皆様、これからも、二人をどうかよろしく、お願い申し上げます。 本日は、まことに、ありがとうございました。

補足
これは息子の圭と嫁の千佳が、5月24日に、神戸の小さいけれどハイカラなレストランで、型破りの結婚披露宴を行ったとき、新郎の父の挨拶として話したことばです。予め書いておいた原稿から、少し違ってしまったところがあり、面白いので以下に記録しておきました。

圭、お前は、本当に幸せな奴だ! 千佳さんを大事にするんだぞ!(予定原稿)
圭、お前は、ほんまに幸せ者だ! 千佳さんを大事にするんだぞ、分かってるな!(実際のスピーチ)


<2003.5.26.>

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