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私の海外旅行エンジョイ法

1997.10.03. 掲載
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会報編集長の宝田先生は、ドイツ・オーストリア旅行のことを書くようにとのご指示だが、一度まとめておきたかった「私の海外旅行エンジョイ法」に変更させていただいた。海外旅行経験わずか3回で、ベテランぞろいの医師会の会報に、旅行術を書こうというのだから、呆れられることは覚悟している。


1.場所の選択

それでは、私流海外旅行エンジョイ術を、順を追ってご披露しよう。まず最初は、「場所を選択する楽しさ」から。

最初に海外旅行をしたのは今から5年前、結婚25年目、銀婚の記念行事だった。その時はイタリアを選び、何のためらいもなかった。2回目はスペインだったが、これも迷うことはなかった。そして今回のドイツ・オーストリアである。今度は、ギリシャ・エーゲ海方面にも、少しは気持ちは傾いたが、結局はドイツ・オーストリアを選んでいた。

行く先の選択の基準は、1)自分の人生に関係してきたところであること、2)自分が好きな国であることである。この二つの条件を満たすのがイタリアであり、スペインであった。それらと比べてドイツ・オーストリアは、1)の比重が格別に大きい。それは悩み多く苦しかった青春前期の頃に、自分が一番影響を受けた人達の国だからである。

具体的には、中学3年の頃の「デミアン」のヘッセ、高校時代の「冬の旅」のシューベルト、大学教養時代の「精神分析入門」のフロイト、「現代人の心理構造」のアドラー、これらによって精神的危機から抜け出す事ができた、という思いを今も持っている。この4人の国が、南ドイツとウイーンである。私はかなり楽天的に生きてきたが、この時期だけは真剣に悩み苦しんだ記憶がある。


2.下調べとツアーの決定

場所が決まれば、その国に関する資料を集めるのが楽しみになる。立ち読みで本を選びながら、しかし貪欲に買っていくと、5〜6冊以上になる。今回は2国にまたがるので2倍になった。その中には、音楽之友社の「ガイドブック音楽と美術の旅」が必ず入っている。

本屋と同時に旅行社に行き、パンフレット類を集めてくる。旅行の日程は盆休みを挟んだ10日間前後と決まっているので、その中から、いろいろ比較検討して、旅行社とツアーを決めるのも楽しいことの一つである。


3.旅の準備

ツアーの名前と日程が決まると、まず遺書を書く。遺書と言っても、私たち夫婦が不慮の死を遂げた場合の対応の仕方を、子供に書いておくだけのことだが、この作業が結構楽しいのである。読んで分らなければ、分からない方がおかしいんだ、と思うくらい詳しく書くので、最初の海外旅行の時には数日かかった。しかし、2回目からは、パソコンに保存したファイルを修正して印刷するだけでよく、時間が大幅に短縮された。

これを済ませて置くと、気持ちが楽になり、海外旅行を思い切り楽しむことができる。もちろん、最初は妻も「遺書など縁起が悪い」と嫌がったが、遺書を書いても何も悪いことなど起こらなかったので、今では余り気にしていないようだ。50歳になった時に、遺書を書きたいと思ったが、56歳で海外旅行をすることになって、漸くその念願を果たすことができた。

遺書の次には、旅行社がくれる案内にしたがって準備をしながら、観光に直接役立つ資料を揃えて行く。しかし、一番大事なのは、ビデオ関連の準備で、バッテリー、充電器、電源アダプタ、テープ(これはプロ用の最高級品を選ぶ)を確かめる。カメラも持っていくが、こちらは空港のチェックでフィルムを感光させないように、シールド用袋に詰めることくらいだ。

最後の準備は、古い下着をスーツケースに詰め込むことである。10日間の旅行の場合、10着の下着を入れておき、毎日取り替えた後は捨てる。捨てるような下着だから、ひどい代物で、数箇所は穴が必ずあいているし、パンツなどはゆるゆるに近い。妻はこの日のために、せっせと貯え込んでいて、こうすれば廃物利用ができる上に、下着が無くなって生じたデッドスペースに、土産物を収納することができる、と得意げである。

私もその正しさは認めるが、一抹の不安なきにしもあらず。事故などで病院に担ぎ込まれた時には、「立派なビデオを持ちながら、何と哀れな下着を身につけていることよ」と思われるに違いない。医療従事者なら、この気持ちは良くお分りいただけると思う。


4.機内の楽しみ

最初の海外旅行は、旅行の大ベテランである高石先生のお勧めに従って、ビジネスクラスにした。それまでは国内線をエコノミーで乗っていたので、二人がけ、窓際のゆったりシートがとても気に入った。その上、食事もちょっとしたホテル並みで、飲み物に不自由しない。トイレも便利だ。

今回から、それぞれの座席に液晶テレビがついた。これで地図上に示される現在の飛行状態を見るのが面白い。地図も全体、中範囲、拡大図の3段階で示してくれる。これが離陸直後から着陸直前まで独、英、日のことばで3回、繰り返し表示される。この表示と窓の下の景色を見比べたりしていると退屈しない。

しかし、何よりも良いのは、あまり周りに気を遣わずに済むことである。行きは、日常の疲れから解放してくれるし、帰りは、旅の疲れを和らげてくれる。

良いことづくめのようだが、問題は値段が高いことで、2回目から、妻はエコノミーにしようと執拗に迫ってきた。その分でもう1回多く行けるというのだ。私は妻の言うことをよく聞く夫のつもりだが、これだけは頑として譲らなかった。そして、次のような理由を挙げて妻を説得した。

体力も落ちてきたし、同期の連中もたくさん死んでいる。私たちが海外旅行に行けるのもあとわずかだ。盆の頃しか私たちは行けないが、エコノミーはその頃が一番高い。しかし、ビジネスは年中同じ値段だから、一番その差が少ない。その上、夫婦割引が使えるから割安である、などと理屈を並べたてて成功した。

行きの機内は、休養と、食事と、行く先の下調べが楽しみであるが、帰りの機内では、下調べをする楽しみが、撮影したビデオやデジタルカメラ(デジカメ)を液晶で見る楽しみに入れ替わる。そして楽しかった旅行を思い出し、しみじみと幸せを反芻するのである。


5.現地観光

海外旅行の最大の目的はこの現地観光であり、カルチャーショックを受けるような感動をしばしば経験した。世界観が変わる思いも何回か味わった。これこそが海外旅行の醍醐味だと思う。しかし、その点についてはここでは触れないでおく。

私ども夫婦は鈍感なのか、時差ぼけを知らず、快眠、快食である。ホテルに入ると、ビデオやデジカメのバッテリの充電、翌日のスケジュールに合わせた下調べが楽しい作業になる。

旅行をすると早く目が覚めるので、朝食までの1〜2時間は、ホテルの外に出ることが多い。雑踏している昼間とは違って、早朝の景色は新鮮で、しばしば感動的である。この早朝に観光する楽しみは、第1回目のイタリアで覚えたもので、スペインでもそのようにした。しかし、今回はコンサートなどで、夜遅くまで外にいることが多く、余りこの早朝の楽しみは味わえなかった。

ガイドさん付きの海外旅行は便利で効率的だが、海外旅行の一番の楽しみは、自由行動にあると思う。できれば、3分の1から半分くらいは、自由行動の時間が欲しい。この楽しみを覚えたのもイタリアで、地図とメモを片手に、ミネラルウォーターの2リットル瓶をさげて、フィレンツェの街の美術館などを可能な限りたくさん見て回った。これは非常に楽しかったし、自信もついた。今回はウイーンでそれを経験できた。


6.ビデオ撮影

私の場合、旅行の楽しみの中心になるのはビデオである。なにしろ、記憶力がとみに衰えてきて、感動した景色でさえ、しばらく経てば頭の中から消え失せてしまう。情けないが致し方ない。これを補うツールとして、ビデオは非常に有用で、カメラでは半減する。そこで、旅行中感動した情景はできるだけビデオに収めている。

ビデオの効用は、ただ記憶を補うということだけではなく、ビデオに記録するという目で物を見る楽しみもある。カメラを向けている時には、その場面をどのように切り取るか、ズーミングをどのように活用するか、パンニングといって水平に見回していくテクニックをどのように使うか、など撮影の技術的なことも自然と考えてしまう。

時にはそれが昂じて、映画監督になった気分になり、妻をアクトレスに見たてて、「走れ!」「手を振れ!」などと、大声で号令をかけることもある。もちろん遊びだが、楽しいものだ。今回の旅行では、同じツアーで親しくなった人に、「新藤監督と乙羽信子」とからかわれた。年から言えば、篠田監督と岩下志麻なのだが、とつぶやきながら、まんざら悪い気もしない。これも海外だからできることで、日本でこんなことをしていたら、気違い扱いをされるだろう。

海外だからできる楽しみがもう一つある。華やかな色合いで装った外人の中にいると、日本では気後れする色合いの服を身に着けていても、周りにマッチして、全く違和感がない。私の場合、その半分は子供のお古で、若者風だが、白髪が許してくれると思って恥じることをしない。


7.写真撮影

海外旅行の記録は写真では価値が半減すると書いた。しかし、全くビデオだけというわけにも行かないので、これまではズームレンズ付きのキャノンEOSを持って行った。それを今回は、ソニーのデジタルカメラMAVICAに変えた。これが銀鉛カメラに比べて良いのは、撮った画像をその場で見ることができること、フィルムの代りに3.5インチのフロッピーディスクを持って行けば良いので、空港でのX線チェックでの被爆の心配がないこと、そのままデジタル画像として、パソコンに表示できることである。これの欠点は、解像度が低く、印刷した場合には見劣りがすることであろうか。

このデジカメは重宝した。撮影して2〜3秒後にはフロッピーにファイルとして保存できているので、液晶画面に表示させて見ることができる。ビデオも同じだが、この即時に見ることができるのは、旅を楽しくしてくれる。また、帰国と同時に電子メールに添付して、メールの相手に見てもらうことができたし、旅行のフォトアルバムとして、フロッピー5枚に画像100枚を収め、何名かの方に差し上げた。これはファイルのコピーだけで済むため、作成が簡単な上、短時間に、いくらでも複製を作ることができて便利だった。

ビデオもデジカメも最終的にはブラウン管に表示するため、写真のアルバムと違って大きなサイズで見ることができる。これは、視力の衰えてきた者にとって便利であるし、多くの人と一緒に眺めて感想を述べ合う楽しさもある。

今回はデジカメで静止画像を記録したが、まったく写真なしというわけにもいかないので、レンズ付きフィルム「写ルンです」を買い、妻が写すことにした。旅行の終る前日に、デジカメをコンクリートの床に落として壊してしまった時、この簡易カメラは救い主に早変わりしてありがたかった。というのは、これで撮影した写真をスキャナーでとり込み、画像ファイルにして、デジカメで作ったファイルに追加することで、一応海外旅行の画像ファイルを完成することができたからである。

デジカメも良いが、ビデオカメラと一緒に持って歩くのは大層だし、それらを使い分けるのも面倒で、時間もかかる。そこで、次回からはデジタルビデオカメラだけを持って行き、静止画像もこれで撮ろうと思っている。最新のデジタルビデオカメラは、パスポートサイズのハンディーな小型でありながら画質がよく、ダビングをしても画質の劣化がなく、画質の良い静止画像を撮ることもできるからである。これと比べて、今まで使ってきたビデオカメラはアナログ(Hi8)で、ダビングを重ねるごとに画質が劣化する欠点があり、形も大きく重く、静止画像を撮るように設計されていない。

ここで、カメラやビデオについてあまりご存知ない方のために、知識の整理をしておくことにする。カメラ(正しくはスティルカメラ)は、銀鉛カメラ(普通のカメラやポラロイド、レンズ付きフィルム、など)と、デジタルスティルカメラ(略してデジタルカメラ、もっと略してデジカメ)に分けられる。また、ビデオカメラは、アナログビデオカメラ(現在はHi8が主流)と、デジタルビデオカメラに分けられ、2〜3年前からはデジタルが優勢になってきている。


8.資料収集

海外旅行に行く前の下調べの段階で、資料を集めているが、満足に読む時間が無いまま、旅行に出てしまうことが多い。しかし、旅行から帰ってくると、知りたいことや調べたいことがいくつも出てきて、また本屋に足を運ぶことになる。観光案内のLDやビデオも、旅行から帰った後で買うことが多い。

もう一つの資料収集目的は、次のビデオ編集でBGMに使うCDを集めることである。BGMは、旅行した国の音楽で、そのシーンに合った曲と演奏をいろいろ検討して決めるのだが、これは非常に楽しい作業である。

9.ビデオ編集

私の場合、旅行の楽しみの中心になるのはビデオであると書いた。その中でも、このビデオ編集が一番楽しい作業である。その楽しさは良く分るとおっしゃる方もいらっしゃるに違いない。そこで、私のビデオ編集のあらましをご披露する。

●1.オリジナルテープのコピー
Hi8で撮った画像を一旦VHSに全部ダビングする。これはオリジナルのテープをできるだけ傷めないためである。

●2.大まかな編集
VHSにダビングしたテープを使って画面を再生し、まとまったシーンごとに、時間とコメントを付けたメモを作る。つまり、ストップウォッチを片手に、番号、開始時間、終了時間、表示時間、コメントを書いた1行メモを作るわけだ。テープを何回も再生し直して、編集に使う部分、削除する部分を選び、先の1行メモに○×を付ける。その間に、大まかなストーリを考え、トータルで60分以内に収まるように、カットする部分を増やす。何をカットするかが、作品の出来具合を左右するので、未練はあるが、思い切って捨てなければならないことがよくある。この、捨てるものを選び出し、捨てることを決断する状況は、自分の性に合っていて好きだ。

●3.挿入画面の作成
タイトル画面や旅行の説明図などの挿入画面を新規に作る。これは切り抜きを使ったり、既成の地図を使ったりするが、工夫したり創作する楽しみは格別である。こうして作ったものはHi8のテープに撮影して収めておく。

●4.BGMの決定
シーンに応じたBGMを選び、CDからこれをカセットテープに録音する。このBGM選びも楽しい作業である。自分の好きな音楽の中から、それぞれに対していくつかのCDを選び、それを実際に聞き、あるいは頭の中で情景を思い浮かべながら、音楽を想像して選曲するのである。カセットテープは、次回からより使いやすいMDに変えようと考えている。

●5.シナリオ作成
シーンの大まかな選択、挿入画面の作成、BGMの選択が終ったところで、シナリオを書く(実際は、パソコンに入力してプリントアウトする)。ビデオの編集では、自分でナレーションも吹き込むが、シナリオとは、この台本のことである。この段階で、集めた資料から参考になることがらを抜き出して、説明の裏付けをする。実際に台詞を読み上げてみて、言葉を変えたり、縮めたり、増やしたりするが、パソコンなので、手書きと違って変更は簡単である。

●6.タイトルやテロップの作成
漢字タイトラーを使ってタイトルやシーンに応じたテロップを作っていく。文字の種類、大きさ、色、画面に表示する仕方などを考え、実際に画面に表示してみて決定し、順にタイトラーの中へ保存していく。

●7.音無しテープの編集
テロップ群ができあがったところで、オリジナルテープを使った編集に入る。まず、ビデオの再生と録画を始める。テロップを流し、カットするところで録画を止める。1カット毎にまき戻をして、正しくつながっているか、つなぎめが乱れていないか、テロップの流れはおかしくないかを確かめ、もし、気に入らない個所があれば、その時々でやり直す。一旦全部をつなぎ終えてから、その一部を修正するのは至難の技なので、これをおろそかにすると、後で泣きを見ることになる。この作業が終れば、音無しのマスターテープが完成する。以上は手作業による原始的編集なので、手直しが難しい。しかし、近未来にはパソコンなどを活用して、修正が容易な編集方法に変更するつもりだ。

●8.音入れマスターテープ完成
音無しのマスターテープができあがると、今度はそのテープに音入れ(アフレコ)をする。BGMとナレーションの長さが、このマスターテープに合っているか確かめ、BGMやナレーションの長さを修正する。そして、いよいよ最後のアフレコとなるが、昼間はセミの声がやかましく、また、邪魔が入っては困るので、妻が寝入った深夜から、作業を開始する。

マスターテープを再生しながら、PCM録音でBGMとナレーションを入れるのだが、カセットテープのスイッチを入れてBGMを流し、マイクに向かって台詞を読み上げながら、音量を調節し、カットするところで録音を止める。限られた時間の中で、一人何役もこなさなけらばならないため、かなり緊張するが、この緊張感が何とも快い。

夜が白みかけた頃に、マスターテープが完成すると、寝ている妻を大急ぎで起し、夜明けの鑑賞会を行う。寝ぼけまなこだった妻も、間もなく目を輝かせて、このロードショーを見入るようになる。まさに至福の時だ。

●9.VHSにダビングして進呈
マスターテープを傷めないために、これをSVHSにダビングし、このSVHSを準マスターテープにして、VHSにダビングをしていく。その数は、親戚、知人合わせて10本以上になる。ラベルを印刷して、カセットとケースに貼り付け、体裁を整えたビデオを、直接持参したり、宅配で送ったりして進呈するが、相手は迷惑でも本人はすごく楽しい。

●10.鑑賞
それから暫くは、ことある毎に夫婦でこのビデオの鑑賞をして、旅の思い出を語り合うのが楽しみとなる。たまに下宿をしている子供が帰って来ると、半強制的にこれを見せるし、来客があれば、申訳ないが必ず見ていただくことにしている。そういうわけで、しばらくは鑑賞三昧の生活を送ることになる。


10.パソコン用静止画像の編集

先に書いたが、今回の旅行から海外旅行の楽しみがもう一つ加わった。それは、旅行の写真をパソコンのモニター上で鑑賞する方法で、自分たちで楽しむだけでなく、電子メールに添付して、知人などに送ったり、フロッピーに画像を収めて写真集として贈呈もした。このフォトアルバム作成のための編集は、ビデオの編集よりはるかに簡単で、画像を選ぶこと、配列、ファイル名の変更くらいである。画像表示ソフト「スージー」を使うと、いろいろな条件でスライドショーを楽しむことができる。

フロッピーに比べてCD−Rは容量が大きく、フロッピー600枚分くらいに相当する。そこで、これを利用して1枚のCD−Rに多くの画像を収め、その解説を付けたフォトアルバムを作ろうとしている。これにBGMやナレーションも付けようと思うと、又楽しい。


11.パソコン用動画の編集

パソコン用動画を編集してCD−Rに焼き付けることのできるハードとソフトを入手したので、ビデオを編集して旅行の動画を作り、CD−Rに収めようとしている。これは記録としてだけでなく、自己鑑賞用の他に、知人贈呈用として活用するつもりだ。BGMやナレーションも加えようと思う。ほんとうに技術の進歩は目を見張るほど急速で、これからも次々と新しい技術革新を利用できるようになるだろう。その時の再利用のために原資料はできるだけ大事に保存していくつもりだ。


12.老後の楽しみ

今日、5歳の男の子を診察していて「おじいちゃん」といわれてハッとした。もう子供の目には、はっきり老人と映るらしい。ビデオなどの海外旅行の記録は、老後の楽しみにもなると考えてきたが、幼い子供から「老人である」と宣告されてみると複雑な気持になる。

ここに書いた老後というのは、足腰が弱り、外に出て楽しむことができなくなった時を想定していて、その時に楽しむものを今準備しておこうというわけである。これがまた結構楽しい。旅行を思い出すビデオ、好きな曲の入ったCDやLP、好きな映画のLDやビデオ、その他にも老後の楽しみ用にいろいろな物を残している。

以上、12項目に分けて「私の海外旅行エンジョイ法」をご披露した。最後までお読み下さった方々に、心からお礼申し上げる。皆様の呆れ顔が目に浮び、我ながら凝り性だと苦笑している。(1997年10月1日)

これは、明日会報編集委員長に提出予定の、交野市医師会会報第4号に投稿する原稿ですが、その前にこのホームページに掲載しました。ご感想などのメールをいただければ、嬉しく思います。


<1997.10.3.>

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