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香港旅行

 2010.5.2.〜5.4.

2010.05.07. 掲載
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目次
はじめに
九龍
  アベニュー・オブ・スターズ
  海鮮料理
  スターフェリー
  香港文化センター
  1881 heritage
  2階建オープントップバス
  女人街
  バードガーデン
  フラワーマーケット
  黄大仙
  レイユームン
香港島
  ビクトリア・ピーク
  アバディーンとサンパン船
  竹の足場
  レパルスベイ
  スタンレー
まとめ


はじめに

5月2日から4日まで、医師会親睦旅行に参加して、香港を観光した。香港を訪れるのは、はじめてで、地理をほとんど分かっていなかった。外国船が神戸港に入ってくると、香港に似ていると感じるという話や、六甲山頂から見える神戸の街の夜景が、香港を真似て「100万ドルの夜景」と言われていたので、港の背後に山が迫った地形だろうと想像するくらいだった。

歴史についても、知っているのは、アヘン戦争で英国に負けた清朝が香港を英国に割譲したこと、太平洋戦争で日本がここを占領したこと、最近中国に返還されたことくらいである。

今回の旅行で、地理や国情、文化、風習などをいくらか知ることができた。その記憶がうすれない間に、地図と写真を使ってまとめておくことにする。この記事が、香港旅行を計画している人にとって、参考になるところがあれば嬉しい。


地図1.香港全体
地図1.香港全体(Wikipediaより引用)

香港は九龍半島で中国広東省に続いている。1997年に中国へ返還されたが、主権移譲後50年間は、自治権の付与と本土と異なる行政・法・経済制度の維持が認められている香港特別行政区である。



地図2.香港国際空港
地図2.香港国際空港(Hong Kong International Airport) は世界最大級の空港

これまでの香港の空港「啓徳空港」は、香港の中心地近くの九龍にあり、滑走路が短く、世界一危険な空港と言われた。これに代わって、1998年に香港で最大の島であるランタオ島に、香港国際空港が開港した。この空港は世界最大、最新の空港のひとつで、利用客の評判も良く、アジアのハブ空港の一つとなっている。



地図3.香港中心部(九龍半島南部と香港島北部)
地図3.香港中心部(九龍半島南部と香港島北部)

香港の中心は、九龍半島南部と香港島北部で、ここに人口の半数が集中している。そのため、高層建築が密集し、どこに行っても、この高層建築の大群に取り囲まれるので、威圧され、圧倒されてしまった。

赤丸の右に地名のないのは、香港島の「ビクトリア・ピーク」と九龍半島の「レイユーモン(鯉魚門)」




九龍

九龍半島は北部が中国の広東省に続き、南部は香港の中心部を占めている。九龍南部の中でも、ビクトリア湾に面したチムサアチョイ(尖沙咀)地区は、香港きっての繁華街で、大きな看板がせり出すメインストリートのネイザン・ロードを中心に、高級ホテルやショッピングセンターが立ち並び、海岸に平行してサリスベリー・ロード(梳士巴利道)、海沿いにはフェリー埠頭、アベニュー・オブ・スターズ(星光大道)など、観光に欠かせないスポットである。

尖沙咀から北に向かって旺角まで南北に走っているネイザンロード(彌敦道)は、香港第1の大通りで、旺角のさらに北には黄大仙、尖沙咀から東約6kmには、海鮮料理で有名な鯉魚門がある。


アベニュー・オブ・スターズ(Avenue of Stars) 星光大道

チムサアチョイ・プロムナードの新名所が、アベニュー・オブ・スターズ。ここでは、ジャッキー・チェンやブルース・リーなど香港映画のスターの手形や銅像が展示されている。ここから眺める対岸香港島の超高層建築群の景観は素晴らしい。



地図4.ビクトリア・ハーバーを囲む九龍と香港島



地図5.ビクトリア・ハーバーに面した九龍のチムサアチョイ(Tsim Sha Tui) 尖沙咀地区



写真1.アベニュー・オブ・スターズ(星光大道)から眺めた香港島の高層建築群(南東)



写真2.アベニュー・オブ・スターズから眺めた香港島の高層建築群(南南東)



写真3.アベニュー・オブ・スターズから眺めた香港島の高層建築群(南)



写真4.アベニュー・オブ・スターズから眺めた香港島の高層建築群(南南西)



写真5.アベニュー・オブ・スターズから眺めた香港島の高層建築群(南西)


海鮮料理(Seafood Cuisine)

今回、尖沙咀と鯉魚門の2ヶ所で海鮮料理を食べたが、尖沙咀の方が清潔で高級感があり、しかも、美味だった。



写真6.チムサアチョイにある広東式海鮮料理店 竹園海鮮飯店



写真7.竹園海鮮飯店前の道路(尖沙咀漢口道)


スター・フェリー(Star Ferry) 天星小輪

香港を代表する乗り物の一つ。九竜半島と香港島を結ぶスター・フェリーは100年の歴史がある。



地図6.尖沙咀最南部(フェリー埠頭、1881、香港文化中心、星光大道などがある)



写真8.スターフェリー・ピア(Star Ferry Pier) 近くから眺めた香港島の夜景



写真9.スターフェリー・ピア近くから眺めた香港島の夜景、中央はIFC 国際金融中心タワー



写真10.左から、スターフェリー・ピア、時計台、個性的なスタイルの香港文化中心


香港文化センター(Hong Kong Cultural Center) 香港文化中心

写真10に見られるように、ビクトリア湾に面し、翼の形をしたサーモンピンクのモダンな建物は、一度見たら忘れられない。ここにはコンサート・ホール、グランド・シアター、スタジオ・シアターのなどがあり、オペラ、バレエ、ミュージカル、演劇、管弦楽、室内楽、伝統音楽などの公演が開催されている。



写真11.香港文化センター近くにある小広場

ここは私たちツアーの集合場所となった。ここのレストランで、昼食に飲茶を食べたが、それぞれが動物のデザインになっていて楽しく、それでいて美味かった。



1881 heritage

2009年10月にオープンした尖沙咀の新名所で、香港文化センターの北側、YMCAホテルの西側にある。1881年に建てられた元水上警察本部の建物を残し、生かす形で作られたエリアで、ブランドショップや、高級ホテルが集まった、ショッピングエリアである。コロニアル風外観は、香港のほかの建物と違っていて、オシャレに感じる。



地図6.尖沙咀最南部(フェリー埠頭、1881 heritage、香港文化中心、星光大道などがある)



写真12.コロニアル風な1881 heritageの建物正面



写真13.1881 heritage 広場のラセン階段付き展望台



写真14.展望台から眺めた1881 heritage 正面建物



写真15.展望台から眺めた1881 heritage の2階回廊



写真16.展望台から眺めた1881 heritageの上層回廊


2階建オープントップバスで夜の香港の街を観光

香港のバスはすべて2階建のようだが、屋根のない2階建バスに乗って、ネイザンロードなど香港の繁華街のネオン街を、猛烈なスピードで走りぬけると、ジェットコースターに乗っている錯覚に襲われた。ビルの側面から道路にせり出した色とりどりの大型看板のネオンの下を潜って駆け抜けて行く。これは乗ってみる価値があった。



写真17.猛スピードで、2階建オープントップバスは、尖沙咀市街を走る



写真18.香港の車は日本と同じ左側走行



写真19.スピードを落とさず急カーブを廻る。



写真20.どこも煌々と光り輝いている



写真21.バスは2階建てばかりが目に付く



写真22.低所得者のための高層住宅。小型エアコン室外機が窓に付けられ、昼間は洗濯物の満艦飾



写真23.テーブルを囲む人たちでいっぱいの大衆食堂


女人街(Lady's Market) 通菜街

オープントップバスによる夜の街ドライブの最後に、女人街のナイトマーケットに案内された。ここは正午ごろから始まるマーケットで、Tシャツ、かわいい小物や、ファッション雑貨から洋服やおもちゃなど女の子向けの店が密集している。女人街は九龍半島の中央部にあたる旺角(モンコック)にある。香港のメインストリートであるネイザンロード(彌敦道)は、ここ旺角と尖沙咀を結んでいる。



写真24.雑踏する女人街、ここでは女性用の雑貨が中心に売られている


バード・ガーデン(Bird Garden) 雀鳥花園

バード・ガーデンも旺角にあり、細長い100mほどの公園で、園内にはたくさんの小鳥専門店が軒を連ねている。



写真25.バード・ガーデンでは数多くの種類の鳥が売られている



写真26.道の両端に、ところ狭しと鳥かごが並ぶ。良い声で鳴く鳥は高いところに置かれるらしい


フラワーマーケット(Flower Market Roard) 花墟道

フラワーマーケットは、旺角のすぐ北の太子地区にある。花屋や園芸店がずらりと並び、卸の店もある。



写真27.フラワーマーケットは花の問屋街のようだ。



写真28.この店は蘭の専門店?


黄大仙(Wong Tai Sin) 

香港で最も有名とされる道教寺院で、中国建築独特の金色の屋根に、朱色の円柱を持つ。砂を万病に効く薬に変える術を仙人から伝授されたという、黄大仙が本尊である。どのような願いごとも叶えてくれると言い伝えられているそうだ。



地図3.香港中心部(九龍半島南端と香港島)、地図の中央上部に黄大仙が見える



写真29.香港最大の道教寺院である黄大仙、線香の煙が絶えることなし



写真30.線香を3本立て、声を出して願いごとを唱え、祈る


レイユームン(Lei Yue Mun) 鯉魚門

レイユーモンは九龍半島と香港島にはさまれたヴィクトリアハーバーの南シナ海への東の出口に突き出した小さな岬にある。



写真31.鯉魚門の目印となる赤い門。



写真32.鯉魚門には活魚店が約40軒、海鮮料理店が約20軒あり、ここで海鮮料理を食べた


香港島

香港にある島の中で、2番目に大きい。島の北部にある中環は香港の歴史、政治、経済の中心地である。香港島と九龍半島の間にあるビクトリア湾には、多くの貨物船や客船、軍艦などが入港してくる。

島の北部には、最高点であるビクトリア・ピークや香港海洋公園など多くの観光名所や大きなショッピングモール、オフィスビルやホテルなどが数多く存在している。

また、島の南部には、アバディーン、レパルスベイ、スタンレーなどの観光地がある。


ビクトリア・ピーク(Victoria Peak) 太平山頂

海抜396メートルの地点にある、香港を一望できる観光の名所。ここから眺める夜景は「100万ドルの夜景」と言われてきた。



地図4.ビクトリア・ハーバーを囲む九龍と香港島



写真33.ビクトリア・ピークから香港の夜景が一望できる



写真34.ピーク・タワー(The Peak Tower) 屋上の展望デッキから、360度眺望できる


アバディーン(Aberdeen) 香港仔とサンパン船

香港の名前の由来となった漁師町・アバディーン(香港仔)でサンパン船に乗った。ここは香港島の南部海岸に位置し、多くのジャンク船が集まり、有名な水上レストランや水上生活者が暮らしている。サンパン船(樽船)と呼ばれる小船、水上タクシー、クルーザー、ヨットが所狭しとひしめき合い、賑やかななマリーナとなっている。


地図3.香港中心部(九龍半島南部と香港島北部)
地図3.香港中心部(九龍半島南部と香港島北部)



写真35.アバディーンにあるサンパン船乗り場



写真36.海上から見たサンパン船乗り場。2隻のサンパン船が見える



写真37.水上レストラン「ジャンボ」



写真38.ド派手な歓迎看板に驚く



写真39.サンパン船、昔観た映画「慕情」に、このような船に乗るシーンがあった



写真40.サンパン船の天井、竹材がここでも使われている



写真41.水上生活者の船、高いアンテナが立てられている


竹の足場


写真42.高層建築の足場が、このような竹材で組み立てられている


レパルスベイ(Repulse Bay) 淺水湾

美しい半月形のビーチがある香港の高級住宅地。1950年代の映画「慕情」の舞台となった。



写真43.香港で一番のビーチ・リゾート、丘には高級住宅がある。



写真44.映画「慕情」では、中年の男女がここから泳いで対岸に渡った



写真45.10月ころまで海水浴が楽しめるとのことだ


スタンレー(Stanley) 赤柱

香港島の南部、スタンレー半島は高級住宅街とマーケットで有名である。マーケットには小さな店がびっしりと並んでいる。欧米人相手のマーケットとして始まっただけに、いわゆる外人好みの品が多いようだ。マーケットの裏側の海岸沿いの道は、マーケットと反対で幅広くて美しく、高級住宅が望見できる。



写真46.スタンレーの入り口、直進するとスタンレー・マーケット、右折すると高級住宅地



写真47.スタンレー・マーケットの入り口



写真48.スタンレー・マーケットの中、欧米人好みの土産物店が切れ目なく続く



写真49.スタンレーの海岸



写真50.スタンレーの海岸にあるオシャレな建物


まとめ

1.香港のどの場所でも、高層建築が密集していて、心理的に強く圧迫され、圧倒された。
2.その高層建築には貧富の差が著しく、デザインも種々雑多で、素直には受け入れられなかった。
3.アベニュー・オブ・スターズから眺めた香港島の高層建築群のパノラマは素晴らしく感動した。
  このような景観は、ここでしか見ることができないであろう。
4.広告が派手で、ちょっとついていけないと感じた。
5.エネルギーが満ち溢れているように感じた。
6.ご利益信仰、願掛けが盛んなところだと思った。
7.海鮮料理、飲茶、プーアール茶、紹興酒が美味しかった。
8.中国返還後も、香港特別行政区として自治権が与えられ、本土と異なる行政・法・経済制度の
  維持が認められていることを知った。


<2010.5.7.>

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