SHANDON製のシーケンザカセットラックとカバープレートを用いた免疫染色法を紹介します。特徴マニュアルドロッピング法で操作が非常に簡単である。
1ラックあたり10枚の染色が可能である。
従来の用手法の様にスライドの拭き取りや振盪器を用いた洗浄作業が不要である。
一回あたりの抗体及び試薬の滴下量は100μlと少量である。
各反応間の緩衝液の洗浄は、1回あたり3mlで十分な洗浄効果がある。
ラックごと冷蔵庫に入れて4℃オーバーナイト処理が可能である。液間のコンタミネーションが起こらない。
ディスポーザブル カバープレート シングル(7219925)は、25枚入りセットで17.000円で販売されています。カバープレートは、ディスポで約30回程度は使用できる。
シーケンザ カバープレート・カセットラック(733100171)は、10スライド用80.000円である。
使用した感想
従来の煩雑な方法と違い、操作が非常に簡単であり乾燥の心配がない。また80μlの抗体や試薬が常に一定条件で反応しているために、30分の反応時間でも感度の高い染色結果が得られました。
この方法は、小規模な検査室などで非常に有効に活用できると思われます。
輸入元:サーモバイオアナリシスジャパン(株) エ 03-5243-4640
必要器具
シーケンザカセットラック 1ヶ
ディスポカバープレート 10ヶ
キムタオル 数枚
タイマー
100μl用マイクロピペット及びチップ
PBSの入った噴水ピン
一次抗体及び免疫染色用試薬 各100μlカバープレート
カバープレートの裏側は平らな面になっている。カバープレートの表側には、スプリングクリップがあり、ここでスライドをラックに押さえるような構造になっている。
左写真のようにスライドガラスを密着させた状態で、ラックにセッティングする。
1ラックで10枚の免疫染色が可能である。カバープレートシステム
スライドガラスとカバープレートをセッティングした状態。内側の二枚は、wellに洗浄用緩衝液を3ml滴下した状態。スライドガラスとカバープレートの隙間には、80μlの抗体や緩衝液を表面張力により残留させ、次の試薬100μlを滴下することで、保持されていた液は重力により自然落下する。
シーケンザカセットラック
カセットラック底部には、落下した緩衝液が底に溜まるので蓋をすれば、湿潤状態になる。ラックごと冷蔵庫に入れて4℃オーバーナイト処理も可能である。
販売元:有限会社パソロジーサービス エ0794-41-0786