顕微鏡写真の撮影が可能な市販のデジタルカメラについて
NTT西日本大阪病院臨床検査科
阿倉 薫、畠中光恵、中条 俊一、中村慎一郎
同第二内科 舛谷仁丸
【はじめに】
2000年春に新しく発売された、コンパクトデジタルカメラ(300万画素オーバー)を対象に、顕微鏡の接眼レンズから顕微鏡写真の撮影が可能かどうかの検討を行ったので紹介する。
【方法】
カメラの光学ズームを最望遠にして、顕微鏡の接眼レンズに撮影レンズを密着しカメラの液晶に映し出された顕微鏡の視野が,ケラレていないかどうかを検討した。
【検討機種と結果】
ニコンCOOLPIX990 , ビクターPIXSTARGC-X1
フジFinePix4700Z はケラレることなく撮影が可能
であった。
エプソンCP-900Z , オリンパスCAMEDIA C-3030ZOOM
カシオXV-3 , キャノンPower Shot S20 ,
ソニーCyber-shot DSC-S70 , 東芝Allegretto M70 は
ケラレができた。
【アタッチメントの作製】
顕微鏡の接眼レンズから直接撮影する方法は、光軸がずれたり、ピントが合わせにくかったりして、慣れが必要であるが、ポリ容器の蓋を利用して、アタッチメントを作製することによってより簡単に撮影できるようになった。
(松戸メディカルラボラトリーの 稲垣 伸介 技師の協力を得ました)
本記事については、第39回日本臨床細胞学会秋季大会(大宮市)において 阿倉@NTT西日本大阪病院さん が発表されました内容を掲載させていただきました。