シューマン
交響曲第2番ハ長調 Op.61
Robert A.Schumann Symphony No.2 C-major Op.61
ロベルト・シューマンの交響曲第2番ハ長調作品61は、1845年から1846年にかけて作曲され、同年11月5日にフェリックス・メンデルスゾーン指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によって初演された。シューマンが完成した交響曲としては、実質的に3番目にあたるが、2番目のものは後年改訂出版されて「第4番」とされたため、出版順序によって第2番となった。スウェーデン国王オスカル1世に献呈された。
1. Sostenuto Assai
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2. Scherzo. Allegro Vivace
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3. Adagio Espressivo
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4. Allegro Molto Vivace
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メンデルスゾーン
『夏の夜の夢』序曲 ホ長調 作品21
“A Midsummer Night's Dream”op.21
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「『夏の夜の夢』序曲 ホ長調 作品21」は1826年に作曲された。もとはメンデルスゾーンが姉のファニーと楽しむためのピアノ連弾曲として書いたものであったが、すぐにこれをオーケストラに編曲した。この作品を完成したときメンデルスゾーンはわずか17歳であったが、作品は驚異的な完成度と豊かな創意を誇っている。
ロマンティックで表情豊かな作品ながらも古典的なソナタ形式を踏まえた序曲として構成されている。神秘的な序奏に続いて、第1主題の跳ね回る妖精たちや第2主題群に聞こえるクラリネットによるロバのいななきの描写は有名である。さまざまな特徴的な音型やあらゆる楽器の音色効果を用いて、妖精たちや動物(獣人)の住む幻想的な世界を描写している。
シューマンはベートーヴェンやシューベルトの直後、メンデルスゾーンと同時期に活躍した。若き日のブラームスを発掘したことでも知られる作曲家で、数多くのピアノ曲や歌曲、そして4 曲の交響曲を残している。1844 年、ライプツィヒからドレスデンに移住したシューマンは、ピアノ協奏曲などの作曲に励んだが、この頃から徐々に精神の均衡が崩れる兆候が出てくるようになっていた。彼はその苦境から逃避するべく妻クララと供にバッハの作品研究に没頭した。交響曲第2 番はこの頃の作品であり、独特の自由さの中にも バッハ、およびドイツ音楽の先達への敬意と、自らの音楽的位置づけを再確認するかのような作品となっている。
第1 楽章
ゆったりと上下にたゆたう弦楽器の上に、遠くから静かに重なる金管楽器。この序奏におけるファンファーレはバッハのコラール的書法に則りつつも、音型はハ イドン最後の交響曲(第104 番『ロンドン』)冒頭に重なる。この音型は続く楽章にも繰り返し登場し、全体に統一感を与えている。主部は「ミ・レ・ファ・ミ」と隣接する4 つの音からなるシンプルな旋律が高さ、楽器を変えて執拗に繰り返され、一種異様な盛り上がりを形づくる。
第2 楽章
いきなりヴァイオリンがめまぐるしく駆け回るスケルツォ。この部分は世界中のオーケストラでヴァイオリンの入団試験に使われているという。そしてそれらス ケルツォをつなぐ2 つのトリオ(中間部)。1 つめは木管によって自由・軽快にスケルツォに呼応するのに対し、2 つめは一転して弦楽器中心に静かなバッハ風 となる。ここに登場するヴァイオリンのフレーズが、1 楽章の「ミ・レ・ファ・ミ」が転じた「シ♭・ラ・ド・シ」、すなわちドイツ語音名にして「B・A・ C・H」であることは偶然とは考えにくい。ちなみに楽章終盤の「だめ押し」スケルツォにおけるギアチェンジの度合いは、TAOメンバーのヴァイオリンパー トへの愛情に比例する、かも。
第3 楽章
ロマン的詩情に満ちたこの緩徐楽章にもバッハの影響は点在している。冒頭のヴァイオリンによるメロディはバッハの「音楽の捧げ物」のトリオとの類似性を感じさせ、中間部ではバッハ風なフーガが直前で高まった叙情的な空気を一旦静めるのに効果的に使われている。
第4 楽章
「私はこの交響曲を、まだ半分病気の状態で書きました。作品を聴けばそのことが解るだろうと思います。…ようやく最後の楽章で、私は自分を取り戻したよう な気がし始めました。実際、作品全体が完成した後、私はまた元気になったのです。」シューマンはのちにハンブルク音楽協会の音楽監督に宛てた手紙でこう記 している。その「自分を取り戻したような気がし始め」た終楽章は、繰り返される上昇音階やリズミカルな旋律によって自由で喜びに満ちた雰囲気に満ちている。3 楽章の バッハ主題も細かく駆け回るヴァイオリンに乗せて登場し、終盤近くでは、ベートーヴェンの歌曲「遙かなる恋人に寄す」の終曲「さあ、受け取っておくれ、こ の歌を」の旋律が木管によって歌い上げられる。作曲の進行とともに(一時的ではあったが)「また元気になった」シューマンの素直な喜び、そして愛妻クララ の献身に対する感謝と愛が高らかに鳴り響いて曲を締めくくる。


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