=== HIPHOP30 ===========================================================
 「平均30歳ではじめるヒップホップ奮闘記」               00/01/15
  レッスンワン「汗とタオルと音頭とリズム」
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興奮さめやらぬ決断力の乏しい二人は「明日からのヒップホップ」を決断したばかり
なのに、続けざまに、また一つの決断をした。呑みいこう。決起酒という訳である。
この辺りのコンビはピッタリだった。
明日に向かって呑むというのはイイ。こんな時も「呑まずにいられないねぇ」という
感じだ。ペガタケはハイボール。デリゾウはビール。ヤめられないトまらない。
二人は考えていなかった。明日、どんな稽古着を持って行けばよいのか。こんなに
呑んだら明日は昼まで寝ているだろうに。むさいパジャマ風スウェットパンツしかな
いだろうに。

興奮さめやらぬファッショナブルな二人はテキトーに見繕って、いざ出陣。
2時に北千住に待ち合わせだった。そう、二人とも足立区に住んでいた。でも
稽古場は原宿。わたくし、デリゾウ、ちょっと早く着いてしまった。
東武伊勢崎線で駅3つ。せいぜい前後5分の誤差で調整がつきそうな待ち合わせ
場所なのに、20分も前についてしまった。すぐに千代田線から電車が入ってきた。
ペガタケが降りてきた。この辺りのコンビはピッタリだった。

表参道から歩いてスタジオへ。ちょっと早いからちょっと大回り。
デブっちょペガタケはちょっと大回りして歩いただけで息があがっていた。
スタジオに着くところでペガタケが気付いた。

汗とタオルと音頭とリズム。

タオルを忘れたのだ。我々は、繰り返すようだが、肥っている。汗をかく。人が寒が
ろうが汗をかく。身の程知らずも情けない。わたくしは、ちゃ〜んと持ってた。
再びスタジオから離れてコンビニへ。タオル購入。ひと安心。あ、新品は吸収力が
弱いんだ。まぁ、ないよりはよいだろう。気付いてよかった。
しかし、そんなペガタケは替えのパンツをちゃっかり持ってきていた。これでいい。

汗とタオルと音頭とリズム。

はじめが肝心だ。元気よくいこう。幸い、受付のおばさんには覚えられていた。
よろしくお願いします。着替えをし、まだ誰もいないスタジオで待つ。
二人の格好はファッショナブルだった、これ以上はコメントを控えよう。
とにかく、スタジオで待つ。すると、かわいい女の子登場。先輩だ。おはようござい
ます。いい感じだ。「おはようございます」と言ってくれた女の子も。「おはようご
ざいます」と元気に答える我々も。いい感じだ。がんばれシンプソンズ。

その後は若い男の子がゾクゾク。まぁいい。目的はヒップホップなのだ。
若者が柔軟やら、体を動かしている間、我々はどうしてよいか分からず、前日に見学
で使用したソファで固まっていた。先生はいつ来るのだろう。

先生登場。CDをセット。クレイジー、クレイジー。(これは歌詞である)
「まずは柔軟体操。」おっと、いきなり開始。紹介とかないんだ。まあよい。先生
を見ながら先輩方が体を動かしている。同じようにすりゃよいのだ。
お、おっと、今度は踊り出したぞ。クレイジー、クレイジー。(これも歌詞)

見よう見まねなのだが、違う。前方、左右の側面を鏡で囲まれたスタジオに写る
自分達の姿は先生とは違う。先輩方とも違う。でも、そんな格好もみる暇ないくらい
先生を見ながら、見よう見まね。クー、かっちょいい〜。でも体はうごかない。

汗とタオルと音頭とリズム。

リズムって〜のがないんだ。きっと。そうに違いない。なんとか音頭なのだきっと。
それでもメゲズに先生についていく。簡単そうなのは不格好に、ほとんどがみるだけ
で体なんか全くついていかない。しかし、どんどん続いていく。これがヒップホップ
の厳しさなのか。ほとばしる汗、先生と先輩方の汗はかっちょい〜んだが、我々の汗
はむさい。1時間30分の間、ずっとリズムのないまま動きっぱなしだった。

後半の1時間くらいはある1つの創作ものを先生が即興でつくる、それもまた、見よう
見まねである。これは難しいらしい「これ出来なくても心配しなくてもいいから」先生
に話し掛けられる。でも先輩方はそれなりにこなしている。
何度も何度も繰り返す。音楽を停めて先生がリズムとってくれればなんとか体は動く、
でも音楽にあわせると止まる。超速。
先生の「3、4回でこれマスターしようか」という言葉で終了した。汗だく。満足。
元気に、これからもがんばりますをアピールしながら挨拶をし、出口へと向かう。

我々の見えないところで、受付のおばさんが先生に我々の感想を聞いたみたいだ。
「がんばってやってましたよ。」
そうか、分かってくれたか、先生よ。それで十分だ。
そして我々の見えるところに先生と受付おばさん現れる。
デリゾウ:「コレ、4回でマスターなんですね。がんばります。また、よろしく
      お願いします。」
先生  :「ん〜、3回かな」
デリゾウ:「さ、3回。ん、がんばります。」

  がんばろう   
    レッスン回数
      気にしない   (デリゾウ心の俳句)

ペガタケは替えのパンツで、デリゾウは冷たいパンツで帰宅した。
翌々日、筋肉痛だったことは言うまでもない。

次回、明日行く、レッスンツー「○※▽☆△∋□」乞うご期待。

00/01/15 ほんだとおる
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