摂 陽 群 談
(せつようぐんだん)
摂津に関する最も古い地誌で、元禄十四年(西暦1701年)に刊行され内容は詳細をきわめています。
伝承や古文献を参照して名所旧跡、神社仏閣のおこりなどをかきとめるために書かれたもので、和歌名所を
よんだ歌も多数収録されていますが、伝承や文献にたよる記述がなされているため、内容の一部に誤りもあります。
「ローカルなおはなし」に関連した内容も多く書かれています。
鼓瀧
川辺郡東多田村の辰巳にあり。所傳云、瀧の落る音、鼓の鳴に似たり。(略)
九頭社
川辺郡東多田村にあり。昔此処に化障あって(略)源満仲公白羽の矢を以って射之、(略)其形容龍の如にして頭九あり(略)
小童寺
川辺郡西畝野村にあり。(略)満仲公草創幼息美女丸菩提寺也。(略)
多田大権現社・多田神君廟・多田院
川辺郡多田院村にあり。祭神五座 源満仲公、同頼光公、同頼信公、同頼義公、同義家公也(略)
末期の御起文曰、「我没後、於此廟窟、留神、可守弓箭之家、加之、當院以鳴動、兼可四海之安危知見(略)」
多田蔵人行綱第宅古跡
川辺郡多田村にあり。(略)
山下古城
川辺郡篠部村にあり。所傳、塩川伯耆守構之(略)
一庫炭
川辺郡一庫村の山中に炭窯を造、山林のクヌギを伐採、窯に入(略)世に池田炭と称す(略)此炭自然と香
甚美にして火気強く(略)
頼光寺
川辺郡東畝野村にあり。(略)源頼光公草創、即菩提院なり(略)
【参考】「摂陽群談」の構成
巻第一 攝津国緒暦 十二郡村里
巻第二 十二郡村里
巻第三 山の部 瀧の部 岡の部 川の部
巻第四 池の部 沼の部 澤の部 海の部 浦の部
巻第五 濱の部 潟の部 島の部
巻第六 江の部 湊の部 津の部
巻第七 橋の部 濟の部
巻第八 野の部 原の部 田の部 湯の部
巻第九 市の部 里の部 塚の部 陵の部 城の部
巻第十 暦世都地古宮の部 古地旧屋の部
巻第十一 神社の部
巻第十二 寺院上一
巻第十三 寺院上二
巻第十四 寺院下一
巻第十五 寺院下二
巻第十六 名物土産の部
巻第十七 雑類