怪奇現象発生

怪奇現象発生！
～ベースアンプから突然「エリーゼのために」が流れ出す～

　平成９年５月５日午前１１時３０分頃、香川町の某ホテルにおいて、丸亀ユニオンジャズオーケストラが結婚披露宴のバンド演奏準備を行っていたところ、突然ベースアンプからベートーベンの有名なピアノ曲「エリーゼのために」が流れ出し、ステージは一時騒然となった。
　同バンドのベース奏者ポン・カーター・岩田さんによると、通常どおりベースとアンプをシールドケーブルで接続し、電源を入れたところ突然音楽が鳴り始めた。音色は、ポケベルや目覚し時計で使用されている電子音。曲は、長い時で１０秒、短い時で１秒程度続き、約５分間断続的に繰り返された。幸いにして演奏本番に影響はなかった。しかし、音源について思い当たる節がないことから、「すわっ！怪奇現象。さては、ベートーベンの命日か。」と関係者は驚きを隠せない様子。
　丸亀ユニオン事務所の発表によると、当初、同事象は、ピアノ奏者鶴岡雅子と東京ロマンチカのポケベルがバッグの中で鳴ったものと考えられていた。しかし、鶴岡雅子と東京ロマンチカはポケベルを持参していたものの、そのポケベルの機能上「エリーゼのために」は流れないことが判明。周囲にいた者の携帯電話・ＰＨＳ、また、「ベースの電池切れ警告音」の線からも検証を試みたが、いずれも問題はなかった。
　「ベースの角度を変えてやると音が止まった。」とポン・カーター・岩田さんは証言。怪奇現象に詳しいチョット・ベイカー・横田さんは、「シールド線がアンテナの役割を果たし、何らかの電波を拾ったのでは」と一般的な可能性を指摘のうえ、「ベースの角度を変えると止まったは、アンテナ（シールド線）の方向が変わり電波を受け止めることができなくなったため」と説明しているが、①同じ曲が何度も頭出しされている、②ロケーション上強力な電磁波の発生元は考えられないことから、「さらに突っ込んだ調査が必要。」と語っている。
　丸亀ユニオン事務所では、今後、同バンドに恨みを持つ者の悪質ないたづら、コンサート演奏曲に関する神のお告げの両方向から原因を追求することとしている。

＜ユニオン通信臨時配信　９７／５／５＞

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