大井さん、客席で本番を聴く!

〜「雪だるま」式コンサートの裏事情〜

お客さんになりすましていた大井さん(写真)

 丸亀ユニオンジャズオーケストラのドラムス奏者、Oirawa・Drammer大井さんが、平成9年6月14日の「雪だるま」コンサート本番において、客席でお客さんといっしょにユニオンの演奏を聴いていたことが判明した。丸亀ユニオン事務所は、この前代未聞の事件について次のように発表している。
 この日、大井さんは、どうしても抜けられない仕事があり、5時前まで岡山で勤務。予定では、岡山発17:02の「マリンライナー45号」に乗り、坂出経由で丸亀駅に17:54に到着、タクシーで飛ばして18:00開演にぎりぎりで間に合うこととなっていた。ところが、大井さんは、予定の列車に乗り遅れたため、後続の岡山発17:19の「しおかぜ15号」に乗車。丸亀駅へは、18:01到着予定であることから、遅刻が決定的となった。
 丸亀ユニオン事務所は、前日に大井さんの予定を把握。最悪ケースを想定して、就職活動中の“Co・Co坂口”さんに緊急出演を要請しようとした。しかし、あいにく本人不在。「坂口さんは聴きにくるはず」というEric宮脇の不確かな情報だけを頼りに、もしものときの「保険」と考えていた。
 さて、当日、大井さんが客席にいた時、ステージでドラムを叩いていたのは、丸亀市民吹奏楽団の山根さんだった。山根さんは、同日15時頃、ユニオンが借用要請していたスネアを持ってホールに立ち寄った。その際、同氏の姿を見たバンマスのChot Baker 横田がひらめいて、そのまま逮捕。「ものにはついでというものがある。」という理由で本番出演を強要。「6時前には必ず来る!」という条件をつけられ山根さんはやっと解放された。
 最終的に山根さんは、無理矢理アロハを着せられたうえ、リハなしで冒頭から「第2部」の「家路」まで演奏。10秒間の休憩中に大井さんと入れ替わった。一方、大井さんは18:07頃会場に到着。1曲めの途中から客席で演奏を聴いていたという。
 今回の事件について、丸亀ユニオン事務所は、「代役が叩いていたことを知らないメンバーがいたくらい。山根さんお見事というしかない。」とコメントしている。また、皮肉にもこの日、丸亀ユニオンは、「テイク・ザ・マリンライナー」という新曲を披露した。

<ユニオン通信臨時配信 97/6/15>

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