公開されている解答をみてみよう

 11月26日発売のNAVI 1月号や12月1日発売のGC 1月号に、第一回自動車文化検定の解答と解説が掲載されている。みんなも早速やってみよう。









 さてどうだっただろうか。自分の結果を知るために改めて2級の問題を解いてみたところ、78点〜80点と推察される。う〜ん、「100点取って当たり前」の立場にありながら結果はよくて80点。目標より20点も低い点数だったことに対する批判は甘んじて受けねばなるまい。
 改めて振り返ってみると、自分が間違いを記憶していたことも明らかとなった。例えばQ14ではリアサスの形式を問うている。答えはド・ディオンなのだが、私はド・ディオンはFRのリアサスの一種だとず〜と思っていた。


 実際に問題を解かれてみて、皆さんは第2回目の検定を受けたくなっただろうか。少なくとも、今の出題形式のままでは私は1級を受けるつもりはない。認定されたところで何のメリットもないことは今回の2級合格で明らかだし、自動車趣味を続けていく上で本質的でない不必要な知識を試されても意味がないからだ。己の名の為といっても名誉を与えてくれるのが二玄社だけじゃあ、権威も何もあったもんじゃない。


 このような角度から見ていくと、今回の検定問題は適正に欠いていると感じられると思う。確かに問題内容の偏向度合いときたら、「CAR検」ではなく「カーグラ検」と呼ぶのがふさわしいとさえ言える。が、私の中には、今回の出題内容は適切だったという考えもある。なぜかというと、自動車趣味を通じて自然と身に付いた知識をテストしたようにも思えるからだ。
 今回私が正解した問題は、受験勉強のように特定の試験対策をしたり山を張ったりしたから解けたのではない。自動車趣味を通じて、何かの拍子に飛び込んできた情報を記憶しており、それを解答しただけなのだ。これらの知識は本から得たのか、人から聞いて知ったのか、自分で調べて得たものなのか全く定かではない。そもそも想定問題集や公式テキストからほとんど出題されていない。しかし問われると自然と出てくる知識になっているのである。つまり、自然と身に付いた知識を、一夜漬けでは対応できない知識を検定することこそ、試験としては本質的なのではないかという考え方である。

 以上のように、今回の「CAR検」については、自分自身の中でも賛否両論がある。ではどうすればいいのかという話になるが、実は妙案があるのだ(二玄社が採用するかどうかは別として)。