HPトラブル日記

 一年ぶりの更新で、新たに発足したこのコーナー。何をするところかというと、私のHPで実際に発生したトラブルを差し障りのない範囲で紹介し、他山の石にしてもらおうという企画です。差し障りのある話なら結構おもしろい話がたくさんあるのですが、紹介したくてもできません。

 さて、その第一回目は著作権についてのトラブルに関して。皆さんは他人の著作物を無許可でHPに掲載していませんか。著作権法によると私的な利用や引用はかまわないということになっていますが、不特定多数の人が訪れるという特性をもったHPに、他人の著作物を無許可で掲載することが私的な利用や引用に該当するのか曖昧です。そこでトラブルが発生するというわけです。
 でも「こっそりとだったらバレはしないだろう」と考える人もいると思います。が、世の中にはインターネット上の著作物に関して無断で使用されてないかパトロールするという会社があるのです。今回紹介するのは、そのパトロール会社に「摘発された」という話です。

 私が何をやったかというと、とあるコミックに書かれている絵を自分のHPに引用したら警告を受けました。どういう状況で引用したかというと「AZ−1のHPのトップページにある絵が、コミックに書かれている絵と同じだ」ということを説明するのに使ったのです。
 すると2回ほど警告が来ました。1回目は作者から、2回目はパトロール会社からです。なぜ2回警告を受けたかというと、1回目の警告の時削除したコミックの絵を、サーバを移転した際に誤って再掲載してしまったためです。というわけで、こっそりと使用してもバレるときにはバレてしまうので、無許可で使用するのはやめましょう。

 話はかわって、これらの事実からパトロール会社の探知能力を推定してみましょう。1回目と2回目の警告には約4ヶ月の差がありましたから、結構頻繁にチェックしているようです。検索キーは、コミックのタイトルのようです。私の問題のページには、使用した絵とともにコミックのタイトルも書いたので、それが検索の網に引っかかったのでしょう。単に絵を掲載しただけだったら検索のしようがないので警告は受けなかったかもしれません。

 では今度は実験です。このHPがパトロール会社に摘発されるかどうか試してみましょう。とはいってもコミックの絵を無断で使用することはできませんので、ちょっと挑発して誘い出すことにしましょう。実は警告には「私が命を削って作っている作品が盗作呼ばわりされるなんて心外だ」という文面もありました。そこで・・・





「単行本の6巻26ページにある絵は、上の写真の盗作ではないという合理的な理由を説明せよ」

 私は別に盗作が悪いといってとがめようというわけではありません。単におちょくっているだけです。で、上の写真ですがこれはカタログの表紙です。これと全く同じ構図(陰影も同じ)の絵がコミックに描かれていたのです。「私が命を削って・・・」とまで書いたのですから、これが盗作でないとどうやって反論してくるのか楽しみです。アシスタントが無断で使用したなんて理由は聞きたくありません。ついでに検索にひっかかりやすいように、コミックのタイトルの一部を入れておきます。「倫一郎 鑑定人」。これで引っかかるかな? このコンテンツをアップしたのが2002年1月ですからどのくらいの期間が経過すると引っかかるでしょうか。警告が来たら(来るのかなあ?)また報告します。