悪い理由

 さっきの「車の部屋」と比べると、ずいぶんまともになってきました。

「現在DXCCのオナーロール。つまり世界各国のカードを集めるのにあと1桁、というところまで来ています。ちなみに全てのカードを集めた人は全世界に18人しかいません。」

というくだりは、父の世界における位置づけとその価値の大きさを具体的に表したものといえます。私の父でさえこれだけの表現ができるものを持っているのですから、みなさんのネタにも探せばきっとあるはずです。そしてできるだけこのような表現をしたいものです。
 しかし問題もあります。まず、この手のホームページは単なる自慢話のページになる傾向にあります。これは「すごいんだぞ」という事実の列挙だけで、「思い入れ」の入れ方が足りないためであると考えられます。例えば上の例では、「現在DXCCのオナーロール。つまり世界各国のカードを集めるのにあと1桁、というところまで来ています。」という表現などは見る人によっては自慢話としか写らないでしょう。このページには他にも「自慢話」としか思えないような表現の箇所がいくつもあります。自慢話は他人から最も嫌われる話の1つです。
 また専門用語が多すぎるのも問題です。たとえば、「リグ」とは?(無線機のこと)、「7エレ」とは?(アンテナについているの棒の数)、等など。これは見てもらう人のターゲットを決めてから書いていないために起こったのです。「悪い例のホームページ」のトップページを見ると、「自己紹介」とか「ペット」とか無線とは関係ないものをいろいろ書いていることを考えると、初心者向けの表現にすべきでした。しかし、そうすると大した内容はかけなくなります。もし、無線一つに絞っているホームページなら、このようなことで迷うことはなかったのですが。
 また、相変わらずの写真ペタペタ状態です。よっぽどインパクトのある写真出ない限り、写真からは何も語りかけてくれません。写真は相手の理解を促す手助けになるものです。従って相手の理解を促す説明もつけ加えなければなりません。