車のミニチュアモデルは、オーナーの必須アイテムでもある。しかし、残念ながらAZ−1にはプラモデルやミニカーが存在しない。これだけ個性的なスタイリングを持っているのに非常に残念なことである。ミニチュアの金型職人はAZ−1のスタイルを見て、職人魂がくすぐられないのだろうか?
 ところが、AZ−1ならぬストライカーの玩具の存在が明らかとなった。ストライカーとは、「ブルースワット」というヒーローものの番組に出てきたAZ−1の改造車のことである(詳しくは「AZ−1の歴史」のページへ)。
 これはバンダイより発売されたエクセレント・ポピニカシリーズの1つで1/24スケールのものである。定価は¥4980。全長は約150mmでブルースワットのフィギュアやディスプレイケースまで付属している。



 これらの写真はポピニカの箱に描かれている写真をスキャナで取り込んだものである。 本物でも玩具でも最大の売りであるガルウイングであるが、左右ともちゃんと開いてくれる。残念なのは、ドアを全開したとき本物のAZ−1ならばまっすぐに立つのだが、このモデルでは若干ねていることだ。やはり模型ではこれが限界なのか。またコクピットの中も結構本物に近い。メーターが白地になっている部分まで再現しているのはすごい。
 それに対し、エンジンルームは似てもにつかない物になっている。ガスタービンエンジンを搭載ということなのでそれらしい作りにはなっているが、何がなんなのかよくわからない。また、エンジンルームやインタークーラーのエアインテークであるが、若干彫りが浅い。この彫りの浅さはAZ−550 TYPE_Aのものと偶然であろうがよくにている。

 この玩具はすでに生産中止となっている。放映終了からかなりの期間を経ているので早めに入手しないと本物のAZ−1より手に入りにくくなることだけは間違いあるまい。実際店頭に在庫はなく、問屋に一部を残すのみとなっていた。ちなみに広島では96年初頭に¥1000でたたき売りされていたとのこと。早く買えばよかった。