
雑誌「世界」掲載記事事件について考える97.4.19
以下の紹介をしていたのですが、とっくに新聞記事などは見ることが出来なくなっていました。
個人ホームページに紹介している、高橋先生のサイトに情報があるのでリンクしておきます。(041123)
愛媛県老施協の介護実習受け入れ保留問題
永和良之助論文特集
聖カタリナ女子大学の永和助教授が雑誌「世界」に載せた論文に対する県の老施協側の「実習生」受け入れ拒否という対応は、「よくある」できごとが「よくある」という範囲を越えてしまったために、結果的にわれわれにいろいろなことを考えさせてくれる出来事になったと思います。
地元の愛媛新聞のこの出来事関連の記事にリンクしておきました。
また、ご存じ、カトレアの高橋施設長さんが「このごろ思うこと」というコーナーを新設されて論じておられます。
◎愛媛新聞社の記事へのリンク
◎徒然なるままに 『このごろ思うこと』
出来事自体については、全面的に愛媛新聞4月1日付社説や、高橋施設長の意見に賛成です。
ここでは、別な角度の「思い」を少しだけ書いておきます。
それは、今回の決着が、大学側、施設側それぞれにとって「北風と太陽」の「北風」にならなければ良いがなということです。
福祉系学校の教員と福祉施設側の双方が、互いに不満を持ちながら、一歩踏み込めずにいる現実は他にも多くあるでしょう。ある意味でその問題が吹き出した例でしょう。(特に施設協議会側は。)
たぶん、今回の出来事としては、「県老設協実習を受け入れ」(4/11記事参照)によって一件落着かもしれませんが、これで、終わらしてはいけないと思います。
それぞれの立場から日常的に「対話」をしていくことが行われなければ、日頃は沈黙し、ある時突然爆発し、「不信感」だけが残り、外圧によって形式的には「沈静化」するということを繰り返すことになるでしょう。いろいろ考えていかなければならないですね。
特に、「正論」ではないが、「本音」を持つ側(今回なら施設協側)は、心を閉ざさずに自分たちのメッセージを伝え続ける努力をしてほしいと思います。
また、大学側教員側がこの状況にあることも多いですね。
メッセージの伝えあいと、相互批判といったプロセスを今回の出来事が止めてしまうことがないように、このような出来事があったからこそ、研究者は施設に対して訴え続けなければならないでしょうし、施設側も正当に反論し、メッセージを伝え続ける必要があると思います。
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