
海外青年協力隊通信(fromフィジー) |
041101 |
我が小山ゼミの卒業生の狗井さつきさん提供の新コーナーです。
といっても、勝手に僕がコーナーにしてしまいました。
同志社の福祉を卒業後、知的障害者施設で活躍していた人ですが、学生時代からの憧れの海外青年協力隊に応募して採用され今年無事フィジーに旅立ちました。
とても職場にも恵まれていて、(協力隊に行くことが決まった頃に聞いた話では)当然退職しなければいけないと本人が思っていたところ、施設長先生が、将来日本に戻ってきたら復職しても良いと言って下さったそうです。
メールを掲載することを、ご本人の許可を頂いたので、今後掲載したいと思います。
僕が勝手にコーナーと呼んでいるだけなので、定期的な更新とかではありませんが、続編をお楽しみに。。
海外青年協力隊に関心のある人も多いと思いますので、参考にしてください。
no1 七月十一日 no2十月六日 no3十月七日 no4十月十六日 no5十一月一日
041101
こんにちは。
フィジーは、だんだん暑くなってきました。
もともと汗かきの私は、もうほんとに大変です。
さて、10月22日から28にちまで、フィジーの福祉関係隊員が集まって、ワークショップを開催しました。
首都スヴァ市内の養護学校をいくつか回り、図工・音楽・体育の模擬授業を行う・・・というものです。
ワークショップの内容は、基本的には何でもよいのですが、今回は、フィジーの学校ではあまり重要視されていない、情操教育にテーマを絞りました。
図工は、トイレットペーパーの芯や卵パックなど自分たちで用意できるリサイクルグッズを使った工作を。
体育は、バランスゲームや鬼ごっこなど、子どもたちがみんなで楽しく取り組めるものを。
音楽は、牛乳パックやツナ空き缶などリサイクルグッズを使って楽器を作り、みんなで演奏しました。
私はまだ赴任したばかりで、よく分からないまま、先輩たちが準備段階から進めていくのをそばでみ
ているだけ・・・という感じでしたが、他の学校の様子や先輩の授業の進め方を見れるのは、とてもいい刺激になりました。
また、設備は整っていても活用されてなかったり、普通学校との共修に取り組んでいたり、学校の様々な一面をみることもできました。
模擬授業のあとには、先生方との意見交換会を開き、そこでも活発な意見を聞くことができました。
また、それぞれの教科でアイデア集を作り、学校に提供しました。
このワークショップで、自分たちがこの国に何を伝えられるのかはまだまだ分かりませんが、少しずつでも何かが変わっていけばいいなぁと思います。
この12月で活動を終えられる隊員もいて、彼らが「伝えたかったこと」を私たちが引き継いでいきたいです。
図工の模擬授業風景を添付します。
no.4
041016
こんばんは。
先週金曜日。
Fiji WeekのEducation Dayで、首都スヴァ市内の小学校・養護学校が集まり、歌やダンスが披露されました。
フィジーは、フィジー人とインド人が人口の約半分ずつを占めています。
他に、中国人やその他の南太平洋の島からの人などが共に暮らしています。
そういうお国柄ということもあってか、フィジーの国のお祝いなのに、人種の別なく、全員でこの日を祝う・・・という感じでした。
子どもたちが披露するダンスは、フィジアン、インディアン、チャイニーズ、サモアン、ヨーロピアンなどなど、本当に国際色豊かでした。
合言葉は「We are one nation」。
きっと様々な問題はあるんでしょうが、この言葉どおり、全員がフィジーを愛し、また自分のアイデンティティを大事にしているんだということをひしひしと感じました。
国歌や聖歌を誇らしげに歌い、どの学校のダンスにも心からの拍手と声援を送る。
日本では、なかなか見ることのできない景色だなぁと思いました。
そして、なにより私が感激したのは、伝統衣装を身につけて踊る子どもたちの姿。
なんとも言えずかわいくて、かっこよくて、逞しくて。
本当に、素敵でした。
思わず写真をたくさん撮ってしまったんですが、そのうちの一枚を添付します。
もちろん、私の配属先を含む養護学校の子どもたちも、それぞれにいろんな障害を抱えながら、楽しそうに踊っていました。
でも、そういうときに限ってデジカメが動かず、ビデオを撮ろうとだいぶ前からスタンバってたにも関わらず、結局もたもたあたふたしている間に半分くらい終わってしまいました(涙)。
でも、やっぱりうちの学校の子どもたちのダンスが一番!!!でした。
終わった後の笑顔が最高でした。
それでは、また。
no.3
041007
<メールをホームページに載せてよいかという僕からの問に対して>
いいですよ。
なんか、愚痴メールでこっぱずかしいですけど・・・。
誰かの何かの役に立てば、嬉しいです。
今週は、11日のフィジーデイ(独立記念日)を最終日としたフィジーウィークで、様々な催しが行われています。
明日は教育の日で、首都スヴァ市内の小学校、養護学校が集まり、メケ(ダンス)をそれぞれ披露します。
それに向けて、子どもらは毎日毎日練習してきたので、非常に楽しみです。
それでは、また・・・。
no.2
041006
お元気ですか?
狗井です。
フィジーに来て、ぼちぼち3ヶ月が過ぎようとしています。
そして、仕事が始まって、ちょうど1ヶ月になります。
体調を崩すこともなく、元気でやっています。
さて、私の配属先は、主に聴覚障害、身体障害のある子どもが通う養護学校です。
中には、知的障害を併せ持っている子もいます。
私はそこの女子職業訓練クラスを受け持っています。
生徒は13歳から17歳までの5名。
聴覚障害児3名、身体障害児が2名。
うち、知的障害を併せ持っている子が3名です。
みんな障害の程度がばらばらで、一人ですべての子どもに関わるのは結構難しく、さらに英語、フィジー語、オーストラリア手話が飛び交い、まずコミュニケーションを取る時点ですでにつまずいています(**)。
身体障害の子がすべて訳してくれるので、かなり助かっていますが・・・。
とりあえず、先週から手話教室に通うことにしました。
仕事内容は、裁縫や調理、ハンディクラフトの授業ですが、今はまだ裁縫とハンディクラフトを中心に進めています。
こちらは1月から新学年が始まるので、本格的にいろんなことに挑戦するのは1月以降から、と考えています。
今のところ、生徒たちとの関係作りを第一に。
とは言っても、焦ってしまいます。
焦っても仕方がないと自分に言い聞かせてるんですけどね。
ちょっとだけ慣れて、余裕が出てきた分、考えることも増えてきて。毎日が本当にあっという間に過ぎていって、ちょっと、怖いですね。
こんな感じで、まず一つ目の小さな壁にぶつかってるかな?と思ってます。
でも、結局は自分で乗り越えるほかないので。
近況報告がてら、愚痴を書かせていただきました☆。
それでは、また・・・。
no.1
040711
お元気ですか?
明日、フィジーへ出発します。精一杯やって、とにかく無事に帰ってきます。
パソコンメールアドレスは××@××です。
気が向いたときにでも入れてみてください。それでは、また会える日を楽しみにしています。
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