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関連専門職の方とのやりとり20120823

司法書士の方からメールを頂きやりとりをさせていただきました。

福祉系以外の専門職の方も地域の高齢者や障害者の生活の支援に関わっておられるんですよね。
パターナリズム、自己決定の問題に悩んでおられるそうです。

小山先生

はじめまして。鈴木と申します。司法書士という資格を持っております。
福祉関係の情報を読んでいて先生のHPを拝見いたしました。
現在、弁護士の先生に頼まれ障碍者の方のお手伝いをしていて障碍を持った方へのパターナリズムについて悩んでいます。

先日も後見人から強制入所させられた事例などを見つけ障碍者の方の意思の尊重の重要さを強く感じました。
ですが、お手伝いしている事例では、障碍者の方がもう親もなく、ご本人が自分でできると、行ったことがご本人と周りの人々を不幸にするスパイラルに落ち込んでいます。
誰も止められず、周りの意思もばらばらで、そこに法外の人間がつけこむ。

法律の怖さは専門職である私自身も認識しています。
使い方によっては障碍者を守ることも、法外のものに法律上の力を与えてしまうことにもなる。

法律を知っている人間ならハンコを押すことの怖さを知っているから、知らないことについて自分では判断しないのですが、障碍者ご本人がその怖さを知り周りの専門家に信頼して委ねるという動機づけをすることはできないのでしょうか。

障碍者の方の意思を尊重つつ医療介護社会の周りの皆さんで最善の決定を模索する方法がないか、そんな共同体づくりはできないかなどと未熟ながら考えています。

小山先生は、パターナリズムについて予防と事後についてどうお考えでしょうか。
よろしければお教えいただくことができましたら幸いです。
よろしくお願い申し上げます。

これに対して、ごく簡単ですが、僕の意見をお返ししました。

はじめまして
>
> 福祉関係の情報を読んでいて先生のHPを拝見いたしました。

ありがとうございます。
>
>
先日も後見人から強制入所させられた事例などを見つけ障碍者の方の意思の尊重の重要さを強く感じました。
> ですが、お手伝いしている事例では、障碍者の方がもう親もなく、ご本人が自分でできると、行ったことがご本人と周りの人々を不幸にするスパイラルに落ち込んでいます。
> 誰も止められず、周りの意思もばらばらで、そこに法外の人間がつけこむ。

>
本人の意向、自己決定が大切なのは「専門職」のテーマではなく、
近代市民社会のテーマだと思います。

もちろん、我々専門職もそれに制約されるのですが、我々が目指すべきは
クライエントの利益を守ること、ニードを満たすことだと思います。

その意味では、「法外の人がつけ込む」といったことこそ、われわれの対象だと
思います。

> 障碍者ご本人がその怖さを知り周りの専門家に 信頼して委ねるという動機づけをすることはできないのでしょうか。

そうすべきですよね。
難しくっても。
>
> 障碍者の方の意思を尊重つつ医療介護社会の周りの皆さんで最善の決定を模索する方法がないか、そんな共同体づくりはできないかなどと未熟ながら考えています。

賛成です。

> 小山先生は、パターナリズムについて予防と事後についてどうお考えでしょうか。
> よろしければお教えいただくことができましたら幸いです。


既に書いたように、パターナリズムは良くないこととされていますが、
我々はクライエントの自己決定を守ることが目的なのではなくって、
各職種に応じて彼の利益を守ることが仕事なのだと思います。

難しいですが。

というお返事をさせていただきました。
それへの再度のお返事として以下のメールをいただきました。


小山先生

ご回答いただきましてありがとうございました。

支援させて頂いている方の「自己決定を尊重する」という考え方にとらわれて迷っていただけに、紛争に巻き込まれたり巻き込まれそうになったときは、専門家としてご本人の利益になると信じられる行動をとることに確信がもてました。もちろん、その行為が本当にご本人にとって利益になるのかという点については常に畏れを持ち謙虚であり続けたいと思います。

ご本人の利益を専門家として守りつつ障碍者の方を社会の中で一緒に暮らせるようにつなげていくことができるように努めたいと考えております。

ご助言を頂きましてありがとうございました。


福祉援助にも重なる悩みですよね。
そして、法律に関係する専門職の方がこのようにクライエントのサポートに尽力してくださり、かつ悩んで頂いていること、大切に覚えておきたいですね。




スリーピース設立1周年記念集会20110830

僕も関わらせて頂いている、京都の障害者自立生活センター「スリーピース」の一周年記念集会の案内です。
「かのゆうめいな」立岩先生もこの団体の理事で今回集会で講演されます。

 

特定非営利活動法人スリーピース

設立1周年記念集会

「あなたもわたしも1周年、マジで自立する5秒前!!」

20107月、スリーピースが本格的に動きだし、今年7

でちょうど1年が過ぎました。この節目にこれまで支えてく

れた多くの人たちへの感謝の気持ちと、より多くの人たちに

障害のある人の自立生活について知ってもらいたいという気持

ちから「知る&楽しむ」企画を考えました。

 

 

日にち:2011108日(土)

時 間:13:0016:0012:30受付開始)

場 所:東山いきいき市民活動センター2階 集会室

      京都市東山区花見小路通古門前上る巽町460

      TEL075-541-5151

* 地下鉄東西線「三条京阪」、京阪電車「三条」より徒歩5

                    * 入場無料

13:00 インフォメーション

IMG_3054.jpg13:10 設立の経緯について

13:30 講演

    「戦後、日本の障害者施策はどのように変わったか

          〜自立生活センターが地域にある意義と今後の役割」

     立岩真也 氏(立命館大学大学院先端総合学術研究科 教授)

14:40 休憩

15:00 mini Live

    「Hello Everybody

15:50 まとめ

【お問い合わせ】

特定非営利活動法人スリーピース

自立生活センタースリーピース

京都市左京区新富小路通仁王門下る讃州寺町223

             ルシエル三条大橋1F

TEL&FAX075-751-2711

E-mailthreepeace_kyoto@yahoo.co.jp

   Hello Everybody

       Profile

1988年に愛媛県松山市で結成、その後メンバー交代や活動休止

 を繰り返す。拠点を京都・伏見に移し、2006年夏にmixi発オムニバ

CDmixixim”への参加をきっかけに活動を再開。結成から20

      年を経て2010年にボーカル Mako2011年にベース Kaoru を迎え

      ジャンルにこだわらない女性ボーカル・4人組ポップユニットとして精力的に活動を行っている。

 

【後援・助成】(公財)京都新聞社会福祉事業団

【後援】全国自立生活センター協議会







20101112ソーシャルファーム講演会のお知らせ

僕は、高校1年のときボランティアに参加し、福祉の道に興味を持つようになったのですが、その時お世話になった石田さんからメールをいただきました。

小山隆様
 
ご無沙汰しています。お元気ですか。
毎日忙しく過ごしている間に、社会福祉法人が設立30周年、「はりま自立の家」が30年目、「はんしん自立の家」が25周年、「しそう自立の家」15周年になってしまいました。
この秋いろいろな行事を計画しているのですが、その中に「ソーシャルファーム講演会」があります。
講師に元厚生労働省の炭谷茂さんと、英国からフィリーダパービスさんをおねがいしました。新しい時代を拓き、福祉や経済の価値観を変えるものと思っています。
ぜひ多くの方に来ていただきたいのでPR をお願いしたいと思いメールした次第です。
ホームページに「はんしん自立の家」をリンクしていただきたくお願いします。
ホームページにものせていただければうれしく思います。案内チラシもまた郵送します。
とりあえず今現在の資料を添付します。(講演タイトルが多少変るかもしれません)
どうぞよろしくお願いします。
 
講演会ぜひ参加してください。
「はんしん自立の家」にも顔を見せてください。
 
ようやく秋風が感じられるようになりました。
夏の疲れが出やすい時期です。ご自愛下さい。
「はんしん自立の家」石田英子
 
興味をもってくださった人は 「ソーシャルファーム講演会」これをリンクしてみてください。