海外図書紹介 『ウディ・アレン』

書籍名:Woody Allen
著者名:Eric Lax
出版社:Vontage Books (A Division of Random House, Inc.)
ISBN :0-679-73847-9
価 格:$13.00
出版年:1991

<内容>
 初のウディ公認の伝記。著者のエリック・ラックスはウディの友人で、この本の他にもウディのスタンダップコメディ時代や初期の映画などについて書いた "On Being Funny"(絶版)を書いている。ウディのNYでの生い立ちから、『重罪と軽罪』までの人生を彼や周囲の人の言葉を交えて書いている。ウディの言葉はインタビューからの引用や孫引きでなく、ほとんど彼がラックスに語った言葉で、しかも刊行前にウディのチェックも入っており、彼が本当に考えていることに近づく事ができるだろう。

 珍しい写真も所蔵されている。例えば、若い頃のウディの両親(ウディにそっくり!)、赤ん坊の頃のウディ(すでに現在の面影がある)、クラリネットを吹く青年時代のウディなどなど。映画撮影中の写真も多いが、一見に値するのは『セックスの全て』の幻のクモのエピソードでクモに扮するウディとルイーズの写真。

 私がもっているのはペーパーバック版396ページ。


<引用>
「ウディ・アレンは、1935年12月1日ブルックリン生まれのアラン・スチュワート・コニスバーグのペンネームとして、1952年の春にニューヨークのブルックリンで生まれた」9ページ

「『セックスの全て』で羊と恋に落ちる医師を演じたジーン・ワイルダーはウディと一緒に仕事をしたときのことをこう語っている。・・・『撮影中、彼は私に3回話し掛けた。「コーヒーのある場所はわかってるね?」「昼食をとる場所はわかってるね?」そして「じゃあまた明日会おうか?」だ。そうそう、もうひとつあった。「セリフが気に入らなければ、変えてくれたまえ」だ』」296ページ


<入手先>
 94年2月、トロントの Theatre Books で16.5カナダドルで購入。
<テープ>
 本書には、著者自身による朗読テープが2本組3時間で、Audio Renaissance Tapes(5858 Wilshire Boulevard, Suite 205, Los Angeles, CA 90036)より15.95ドルで発売されている。私はサンフランシスコのレコード屋の中古品コーナーで8ドルで購入した。後にトロントからデトロイトの片道5時間のドライブをした時に、いい暇潰しになった。
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96年11月1日作成