海外図書紹介 『グルーチョと私』

書籍名:Groucho And Me
著者名:Groucho Marx
出版社:Manor Books Inc.
価 格:$1.95(発売時の価格)
出版年:1959

<内容>
 タイトルを見てつげ義春の自伝『つげ義春とぼく』を思い出した。つげ義春はこの本からタイトルを借りたのかもしれない。マルクス兄弟の筆頭グルーチョ・マルクスの自伝である。グルーチョは映画やラジオでもよくしゃべるが、出版物の数も兄弟の中では一番多い。ものを書く時も映画と同様、ユーモアをちりばめた毒舌と皮肉をとばしている。彼の目から見た彼の人生はどんな風に映るのだろうか。 Recommended.
 私が所蔵しているのはペーパーバック版344ページ。
<引用>
「自分自身についてものを書くことの問題は、あまり突拍子もないことは書けないということである。他人のことであれば、事実をちょいとここからフィンランドぐらいまで引き伸ばして書くことも出来る。しかし自分のことを書くとなると、ちょっとでも違うことを書くととたんに『泥棒にさえ正直さは残っているが、自分はただのうす汚い嘘つきである』と認識することになる」3ページ

<入手先>
 94年2月、米国加州ハリウッド通り沿いの古本屋で8ドルで購入。
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96年10月1日作成