1.経緯(いきさつ)
事の発端は、友人からにダイヤモンドマルチメディア社のViperV550(※下記写真1)を譲り受け事から始まりました。友人のマシンではかなり相性が悪かったらしく「自分のマシンだとフリーズするから使う?」と言う話があったので有り難く頂きました。
※写真1
リテール品にはビデオ出力端子が付いているようです。
2.実装してみて…
折角頂いたのだから有意義に使わねばと言う事で早速実装してみました。結果は聞いていた程酷い結果にはならず相性かなと思っていた矢先、見事にフリーズしました(^_^;)。
3.トラブルシューティング
ドライバーのバージョンを最新の物に換えてみたり、BIOSで転送タイミング等を調整してみましたが変化がありませんでした。その手の情報が集まるサイトで情報を収集してもみましたが、電源が悪いのではとか、VIA社のチップとRIVAの組み合わせは鬼門だ(ところによっては逆の説も…)と言う情報しか得られず、こちらも問題の解決には繋がりませんでした。結局、色々試して分った事は、ドライバーやタイミングの問題ではないと言う事。ベンチマークテスト(HD BENCHI)の円描写している時に高い確率で落ちる事が分りました。
4.加速する円描写
円描写を何度か試している時におかしな事に気がつきました。どういう訳か円描写が途中で加速するのです。別にクロック等をいじっている訳では無かったので何故か釈然としませんでした。あれこれ考えた結果、もしかして熱暴走でもしているのかなと思い立ってグラフィックチップとヒートシンクを調べてみました。
5.ヒートシンク
ヒートシンクは熱で結構熱くなってはいましたが、ヒートシンクの機能は果たしてそうです。確認の為、マザーボードから外してよく見てみたところ、驚くべき事が分りました。グラフィックチップとヒートシンクが完全に密着していなかったのです(^_^;)。どういう訳か最も広い所では1mm近く隙間がありました(※下記写真2)。原因がこれ以上思い浮かばなかったのでいっそうの事ヒートシンクを換える事にしました。
※写真2
グラフィックチップとヒートシンクの間に見える白い物が接着剤です。
接着剤が中央に多くついている(均等ではない)事が分るかと思います。
6.自然冷却から強制冷却へ
幸か不幸か1mm近くの隙間からカッターの刃を入れる事ができ、そのままヒートシンクをグラフィックチップから切り離す事ができました。次に秋葉原で買ってきた三洋製のチップクーラーを接着用の両面テープを用いて密着させ、再度動作確認を行ないました。(※下記写真3)
※写真3
電源はグラフィックカードから供給ではなくマザーボードのファン用電源から供給しています。
7.結果は…
早速、鬼門だった円描写を試してみました。結果は見事に固まりました(^_^;)。当てが外れたのかなと思い意気消沈気味で再起動してみたところ、それ以降は止まらず安定して動きました。取付けたファンがイマイチチップと馴染みきっていなかったのか、結局何が原因だったのかハッキリしませんでしたが、ファンを取付ける事により解決をみたのは確かな様です。
8.追記
その後、何処ぞかのサイトでグラフィックカードが微妙に歪んでいただけでも悪影響がでる物もあるとの記事を見かけました。もしかすると冷却どうこうではなく、ボードが歪んでいたのかもしれません…。バルク品に手を出す時はその辺も注意しないといけないのかも知れません。