【6月9日(月)〜10日(火)】

「本の旅人」の書評原稿にちょっと手こずる。『D―ブリッジ・テープ』ね。4枚半ってふだん書かない枚数だからかな。

 週刊現代の書評用に届いた『嗤う伊右衛門』のゲラを読む。傑作。これっておやぢ殺しだな(笑) んで、いままで京極堂のシリーズに冷たかったおやぢ系書評家たちが、「最初からこういうふうに書けばよかったのに」とか言うにちがいない(笑)。「京極夏彦がひと皮むけた」とかさ。このタイミングでてのひらを返す人が続出するだろうと予言。

 あとはCity of Lightの翻訳。ちょっと調子が出てきたかも。



【6月11日(水)〜13日(金)】

 いつのまにか引き受けたことになっていた(笑)コミッカーズの原稿のために、SFマンガとSFアニメビデオ漬けの日々。「マンガとアニメ」みたいな特集の中の一本で、「SFアニメ+原作SFマンガ」(またはその逆)のベスト10を選びコメントするっていう企画。ベスト10選びのほうは逃げて、編集部で選んだものにコメントするだけにしたんだけど、それでもマンガ喫茶で『AKIRA』全巻を読み返し、レンタルで借りたビデオを見直し……とかやってると時間がかかってしょうがないっす。まあ見逃してた「マクロス7」と「マクロス・プラス」の劇場版のほうをこの機会に見たりしたからいいんだけどさ。
 オレの場合、基本的にアニメおたく成分は薄いので、どうもこういう原稿は苦労しがち。たいした枚数じゃないんのになあ。



【6月14日(土)】

 ひさしぶりにDCIに行ってシールドトーナメントに出る。5th+Visionsのつもりが、行ってみるとミラージュ+ウェザーライトにレギュレーション変更になってて茫然。WLのカードなんてなんにも知らないぞ。まだ一枚もカード見てないし、リストだって読んでないもんなあ。
 まあでもブースタードラフトじゃなくてシールド戦だからなんとかなるだろうとクジを引いてデッキをつくる。白クリーチャーがなんか強い気がする。除去能力は低め。大型は緑が二体。白と緑を中心に赤クリーチャー少々と青2枚(ThirstとApathy)入れて4色で組む。
 なんにも知らないのがよかったのか(笑)戦績は4戦めまでで3勝1分け。あと2勝で賞品圏内か……と思われたが、5戦めに勝ってたデュエルを落とし(Savage Twisterの存在を忘れていたわたしがバカでした)、トータルは4勝1敗1分け。まあスイスドロー6回戦のトーナメントではいちばんいい戦績だったからよしとしよう。
 三村美衣は4勝2敗、柳下毅一郎は3勝3敗と、あとのふたりも(いつもの成績からすると)まずまずの出来でした。地下のラケルで東北大OB連中とごはんを食べて帰宅。



【6月15日(日)】

 そのまま徹夜して午前8時に家を出て、ロッテリアで朝ごはん食べてから浅草駅。東武特急スペーシアに乗り、日光へ。さいとうよしこの従姉妹の結婚式。
 古めかしくてけっこう雰囲気のある教会の式に参列し、披露宴は東照宮のそばのフレンチレストラン。前が庭になってて、園遊会っぽいムード。いやあ日光もバカにできません。観光客のおねえちゃんとかが通りかかっては足をとめ、「こういう結婚式っていいよねえ」とか語りあっちゃってたり。
 スピーチとかのセレモニー関係は外でやって、ぜんぶすましてから店の中で食事っていうパターンでしたが、教会の式のはじまりが11時で、披露宴終了は午後5時だって。
 ふつうなら死にそうになるところだけど、フランス料理のコースだから、料理が運ばれてくるあいだはみんな立ち上がってビール注いでまわったりとかするもんで、わたしはさいとう従姉妹の子供たちとかさいとう妹の娘とかを連れて庭(かなり広い)を探検。池のマスに餌やったりして遊んでたので退屈はしませんでしたね。

 披露宴が終わってからさいとう弟に日光の駅まで送ってもらい、バスで奥日光・湯本温泉。適当なガイドブックであたりをつけて予約した「湯や美や川」っていう、全10室のちっちゃい温泉旅館に投宿。露天風呂の温度がやたら熱いので、入れるようになるまで時間がかかるのが難点ですが、落ち着いたいい宿でした。目の前は湯ノ湖って湖だしね。
 時間が時間だったので、着くなり食事だったけど、軽めの懐石だったからラッキー。あとは風呂入って朝まで爆睡。

【6月16日(月)】

 8時に起こされて朝ごはん。朝風呂に入ってから、旅館に荷物を預けて近所を散策。曇り空だけど雨にはならず、湯ノ湖でボートに乗り、林の真ん中の公衆露天風呂に入り、すっかりふやけた状態で11時ぐらいのバスに乗り、湯元から中禅寺湖へ。日本両棲類研究所とかいう怪しい民間の水族館の前でバスを降り、巨大な中国産オオサンショウウオを愛でる。ほら、こう見えても「山椒魚戦争」の共訳者だからさ(笑)
 湖畔をぶらぶら歩いて巨大なマスのバター焼きで昼食、さらに歩いて華厳の滝へ。水不足で先週までは滝がなかったとかいう話ですが、今日はなんとかふだんの六分の一程度という水量ながらも流れ落ちている。25年ぐらい前に一回見てるはずなんだけど、なんにも覚えてないぞ。
 しかしこんなに観光したのは何年ぶりだろう(笑) まあたまにはいいかも。

 ふたたびバスに乗り日光からスペーシアで東京帰還。夕方のラッシュ時だし、これから家に帰っても仕事になんないよねってことで、マリオンの上で「レリック」を見て帰る。



【6月17日(火)】

 天候不順の影響か、喘息が出てダウン。温泉疲れかも(笑)



【6月18日(水)】

 あいかわらず調子が悪いけど、論座の締切が近いので「20世紀ノスタルジア」の試写を徳間ホールまで見にいく。広末涼子は高知市立城西中学校の出身なので、他人とは思えないのである(笑)。監督の原将人の「初国知所之天皇」は大むかし、学生のころ大阪方面の上映会で見たことがあって、もうよく覚えてないけど、「自主映画のえらいひと」という認識だったから、いや、メジャーデビュー第一作のこの映画には驚きましたね。佐藤藍子がいいとかゆってる人にはぜひこの映画の広末を見せてやりたい。「時かけ」の原田知世以上かも。ミュージカルシーンも、MajiKoiなんかより全然よくて、わたしは広末に惚れなおしました。今年の新人賞は広末で決まり。

 映画のあと、雨の中、寺島令子さんちにWLの箱をとりにいく。関東予選のエントリはあきらめたから、デッキコンストラクションの話で盛り上がれないのは残念。寺島さんは、「棍棒持ったおっさん」デッキで出場するらしい(笑)
 二階でうだうだしゃべってたらウテナがはじまり、無理やり寺島さんに見せる。
「な、なんですか、これは」と仰天してました。ま、そらそやな。

 帰りに寄った早稲田の喫茶店で、3箱購入したうちのひと箱を開ける。なんだかよくわからない(笑)



【6月19日(木)】

 論座の原稿を書き、本を読む。



【6月20日(金)】

 台風。おかげで喘息大発作。今日はSF作家クラブの「永井豪を励ます会」と新潮四賞(山本賞・三島賞ほか)のパーティなんだけど、ようやく発作がおさまって2時ごろ寝て、起きたら8時だったのでけっきょくずっと寝てました。いやはや。夜には台風も去っていたのになあ。



【6月21日(土)】

 台風一過で体調がもどったので、馬場に出てユタの例会。ひさしぶりの星野師範代、三村美衣とWLブースタードラフト。一勝一敗で三人並び、デュエル率で辛勝。星野はサンダーボルト2枚とファイアストーム引いてるんだもんなあ、ずるいよなあ。三村デッキは墓場操作系の凶悪なコンボが仕込んであるタイプでしたが、プレイ技術が付いていかないのが難点(笑) わたしは白クリーチャー主体の防御的なデッキでした。

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